1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問20 (問題A 問20)
問題文
コージェネレーションシステムに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問20(問題A 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
コージェネレーションシステムに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 受電並列運転(系統連系)は、コージェネレーションシステムによる電力を商用電力と接続し、一体的に電力を供給する方式である。
- 燃料電池を用いるシステムは、原動機式と比べて発電効率が高く、騒音や振動が小さい。
- 熱機関からの排熱は、高温から低温に向けて順次多段階に活用するように計画する。
- マイクロガスタービン発電機を用いたシステムでは、工事、維持、運用に係る保安の監督を行う者として、ボイラー・タービン主任技術者の選任が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 4 です。
平成13年4月の電気事業法施行規則の改正により、
電気出力300kW未満等の要件を満たす
小型ガスタービンに対しては、ボイラー・タービン主任技術者の
選任が不要となりました。
マイクロガスタービンは200KW以下のものをいいます。
1 記述の通りです。
2 記述の通りです。
3 記述の通りです。
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02
コージェネレーションシステムに関する問題です。
コージェネレーションシステムとは、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等による方式により発電し、その時に生じる廃熱も同時に回収するシステムをいいます。
適当です。
受電並列運転(系統連系)に関する説明であり、本文のとおりの方式です。
適当です。
燃料電池を用いるシステムは、原動機式と比べて発電効率が高く、騒音や振動が小さいことが特徴です。
適当です。
熱機関からの排熱に関する内容です。高温から低温に向けて順次多段階に活用するように計画します。
適当ではありません。
マイクロガスタービン発電機(発電量20kwから300kw)を用いたシステム、と述べています。
小型のガスタービン発電設備(出力300kw未満など)は、ボイラー・タービン主任技術者の選任が「不要」です。
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03
コージェネレーションシステムに関する問題です。
正
問題文内容の通りです。
電力の負荷が多少変動しても、左右されることなく効率的運転ができることが利点の1つです。
「電気設備に関する技術基準の解釈」や「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイド」などに準拠し、電力会社の供給設備や需要家への影響などが起らないようにすることが、受電並列運転の重要ポイントです。
正
問題文内容の通りです。
燃料電池システムは、天然ガスやメタノールを精製・改質して得られる水素と、空気中の酸素を電気分解の逆の反応を利用して発電するシステムです。同時に排熱による温水も得られます。
特徴は以下のようなものがあります。
・発電効率が原動式と比べて高く、部分負荷時にも発電効率は低下しません。
・総合効率が80%以上と高い。
・摺動部がないため、騒音や振動が小さい。
・排ガス中のNOXが少量です。
正
問題文内容の通りです。
・排熱回収装置では、排ガスボイラや熱交換器によって排熱を回収し、蒸気や温水が得られます。
・蒸気はそのまま利用する場合と、熱交換器を通して暖房や給湯に活用されます。
・温水は、そのまま利用するか、熱交換器を通して暖房に利用されます。
・蒸気・温水・排ガスを一旦取り出し、排熱投入型吸収冷温水機に導いて、冷水を取出し冷房に活用できます。
誤
マイクロガスタービン発電機を用いたシステムでは、工事、維持、運用に係る保安の監督を行う者として、ボイラー・タービン主任技術者の選任は必要ありません。
ガスタービンは一般的には1,000 kW以上あって、ボイラー・タービン主任技術者の選任が必要ですが、マイクロタービンの出力は、300 kW未満で、ボイラー・タービン主任技術者の選任は不要です。
ガスエンジンでは、短期容量が10 kW未満であれば電気事業法の小出力発電設備に該当するため、電気主任技術者の選任が不要です。
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