1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問30 (問題A 問30)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問30(問題A 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、給湯管の1/2程度とし、循環流量から管内流速を確認して決定する。
  • 貯湯タンクには、加熱による水の膨張で装置全体の圧力を異常に上昇させないため、逃し管又は安全弁(逃し弁)を設ける。
  • 住宅のセントラル給湯に使用する瞬間式ガス湯沸器は、冬期におけるシャワーと台所の湯の同時使用、及び、浴槽の湯張り時間を考慮して、一般的に、12号程度の能力が必要である。
  • 小型貫流ボイラーは、保有水量が少ないため負荷変動の追随性が良く、伝熱面積が30m2以下の場合、取扱いにボイラー技士を必要としない。

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この過去問の解説 (3件)

01

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、給湯管の1/2程度とし、循環流量から管内流速を確認して決定する。

適当です。

中央式給湯設備の「返湯管の管径」に関して、給湯管の1/2程度とし、循環流量から管内流速を確認して決定します。

選択肢2. 貯湯タンクには、加熱による水の膨張で装置全体の圧力を異常に上昇させないため、逃し管又は安全弁(逃し弁)を設ける。

適当です。

貯湯タンクにおいて、加熱による水の膨張で装置全体の圧力を異常に上昇させない措置として、

「逃し管」又は「安全弁(逃し弁)」を設けます。

選択肢3. 住宅のセントラル給湯に使用する瞬間式ガス湯沸器は、冬期におけるシャワーと台所の湯の同時使用、及び、浴槽の湯張り時間を考慮して、一般的に、12号程度の能力が必要である。

適当ではありません。

「住宅のセントラル給湯に使用する瞬間式ガス湯沸器」とあります。

本文のようなことまで考慮するなら、24号程度は必要になります。これはおさえておいてください。

ちなみに12号程度だとシャワー単体でしかまかなえません。

選択肢4. 小型貫流ボイラーは、保有水量が少ないため負荷変動の追随性が良く、伝熱面積が30m2以下の場合、取扱いにボイラー技士を必要としない。

適当です。

この設問はよく出されます。

小型貫流ボイラー伝熱面積が30m2以下の場合はボイラー技士免許を必要としません

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02

正解は 3 です

住戸セントラル給湯に使用される瞬間式ガス給湯器は、冬季における

シャワーと台所において、湯の同時使用に十分対応するためには、

24号程度の能力が必要です。

1 記述の通りです。

2 記述の通りです。

4 記述の通りです。

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03

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、給湯管の1/2程度とし、循環流量から管内流速を確認して決定する。

問題文の内容通りです

 

返湯管のサイズは下表のように、給湯管の1/2 程度を目安とします。[mm]

給湯管径20~40506580100125150
返答管径20253240506580

 

給湯管径は、各枝管と主管ごとに給湯量を求め、流速と摩擦損失から決めます。

管内流速は、流量線図を利用して求め、銅管を使用する場合は、かい食防止のため管内流速を1.5m/s以下とします。

選択肢2. 貯湯タンクには、加熱による水の膨張で装置全体の圧力を異常に上昇させないため、逃し管又は安全弁(逃し弁)を設ける。

問題文の内容通りです

 

貯湯タンクは、タンク内に加熱コイルを設け、水を加熱するのもので、温水ボイラーの付属品として、温水ボイラーの加熱湯を貯湯する形式もあります。

貯湯タンクの付属品には、温度計・圧力計・安全弁(逃し弁)を設けます。

選択肢3. 住宅のセントラル給湯に使用する瞬間式ガス湯沸器は、冬期におけるシャワーと台所の湯の同時使用、及び、浴槽の湯張り時間を考慮して、一般的に、12号程度の能力が必要である。

住宅のセントラル給湯に使用する瞬間式ガス湯沸器は、冬期におけるシャワーと台所の湯の同時使用、及び、浴槽の湯張り時間を考慮して、一般的に、24号程度の能力が必要である

 

瞬間湯沸器の出湯能力はJIS S 2109で、上昇温度25℃と40℃の出湯量[L/min]か[kW]で示すよう決められていますが、一般的には、水温上昇25℃としたときの1 L/minの能力を1号と定めています。

セントラル給湯では、冬季のシャワーと台所での同時使用時の必要出力は、40 kW程度で、号数で表すと24号になります。

選択肢4. 小型貫流ボイラーは、保有水量が少ないため負荷変動の追随性が良く、伝熱面積が30m2以下の場合、取扱いにボイラー技士を必要としない。

問題文の内容通りです

 

労安法の就業制限では、政令で定める機器の取扱いには、資格・免許が必要です。

政令では、伝熱面積が30 m2以下の貫流ボイラーは、取扱いの有資格が除外されています。

 

なお、小型ボイラーはそれぞれの形式から定義され、貫流ボイラーの場合は、ゲージ圧力 1 MPa以下で使用する貫流ボイラーで、伝熱面積が 10 m2以下のものです。

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