1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問29 (問題A 問29)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問29(問題A 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。
  • 揚水ポンプの吐出側の逆止め弁は、揚程が30mを超える場合、ウォーターハンマーの発生を防止するため衝撃吸収式とする。
  • クロスコネクションの防止対策には、飲料用とその他の配管との区分表示のほか、減圧式逆流防止装置の使用等がある。
  • 大気圧式のバキュームブレーカーは、常時水圧のかかる配管部分に設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

大気圧式のバキュームブレーカーは、

水受け容器の越流面から150 ㎜以上高い位置に取り付け、

止水機構の2次側常時圧力がかからない配管部分に設けます。

1 記述の通りです。

2 記述の通りです。

3 記述の通りです。

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02

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

適当です。

高層建築物において、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPa(0.4MPa~0.5MPa)を超えないようにします。

選択肢2. 揚水ポンプの吐出側の逆止め弁は、揚程が30mを超える場合、ウォーターハンマーの発生を防止するため衝撃吸収式とする。

適当です。

本文のとおり、揚水ポンプの吐出側の「逆止め弁」は、「揚程が30mを超える」場合、ウォーターハンマーの発生を防止するため「衝撃吸収式」とします。

選択肢3. クロスコネクションの防止対策には、飲料用とその他の配管との区分表示のほか、減圧式逆流防止装置の使用等がある。

適当です。

クロスコネクションは何があっても起こしてはいけません。

防止対策には、飲料用とその他の配管との区分表示のほか、減圧式逆流防止装置の使用等があります。

選択肢4. 大気圧式のバキュームブレーカーは、常時水圧のかかる配管部分に設ける。

適当ではありません。

バキュームブレーカーを設ける目的は「負圧防止」です。常時水圧がかかる「正圧」配管部分には設けません。

通気管のような箇所に設けます。

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03

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

問題文の内容通りです

 

高層建築物では、水栓や器具などの吐出圧力が400~500 kPaを超えないようにするため、階層をいくつかに区分し、それぞれのブロックごとに給水するゾーニング方式を取ります。

選択肢2. 揚水ポンプの吐出側の逆止め弁は、揚程が30mを超える場合、ウォーターハンマーの発生を防止するため衝撃吸収式とする。

問題文の内容通りです

 

一般用弁及び栓の規格

揚水ポンプ・消火ポンプ・冷却水ポンプ・冷温水ポンプの逆止弁は、次のようにします。

全揚程が 30mを超える場合は、衝撃吸収式とします。

・弁の呼び径 65 以上の場合は、バイパス弁内蔵形とします。

・弁の耐圧と漏れ試験圧力の検査基準は、JIS の規定によります。

選択肢3. クロスコネクションの防止対策には、飲料用とその他の配管との区分表示のほか、減圧式逆流防止装置の使用等がある。

問題文の内容通りです

 

クロスコネクションは、給水管と水道以外の管が直接接続されることですが、対策には減圧式逆流防止装置を使用する方法があります。

減圧式逆流防止装置は、JWWA B 134「水道用減圧式逆流防止器」によるものを使い、特記が無ければ吸込側に設けます。

選択肢4. 大気圧式のバキュームブレーカーは、常時水圧のかかる配管部分に設ける。

大気圧式のバキュームブレーカーは、常時水圧がかからないように、配管の最終弁の二次側に設ける

 

バキュームブレーカーは逆流防止器で、給水管で断水が発生したとき、給水管内に生じる負圧での逆サイホン作用による、汚染水の給水管吸引逆流を防止するものです。

バキュームブレーカーは大気圧式と圧力式があり、大気圧式は逆止弁式のもので、圧力式はダイヤフラムやスプリングを使用したものです。

 

バキュームブレーカーは、器具のあふれ縁より上部に設置しますが、SHASE-S-211、215では、負圧性能の2倍、配管接続形では150mm以上と規定しています。

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