1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問38 (問題A 問38)
問題文
ボイラー等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問38(問題A 問38) (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- ボイラー本体は、ガスや油の燃焼を行わせる燃焼室と、燃焼ガスとの接触伝熱によって熱を吸収する対流伝熱面で構成される。
- 鋳鉄製ボイラーは、鋼製ボイラーに比べて急激な温度変化に弱いが、高温、高圧、大容量のものの製作が可能である。
- 真空式温水発生機は、運転中の内部圧力が大気圧より低いため、「労働安全衛生法」におけるボイラーに該当せず、取扱いにボイラー技士を必要としない。
- 炉筒煙管ボイラーは、胴内部に炉筒(燃焼室)と多数の煙管を配置したもので、胴内のボイラー水は煙管内を通過する燃焼ガスで加熱される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「鋳鉄製ボイラーは、鋼製ボイラーに比べて急激な温度変化に弱いが、高温、高圧、大容量のものの製作が可能である。」です。
記述の通りです。
鋳鉄製ボイラーは、急激な温度変化に弱く、
強度的に脆いので高圧・大容量に向きません。
鋳鉄製ボイラーの利点は、セクション毎に分割可能
なので、組み立て、解体、搬入に便利であり、
腐食に強いという点です。
記述の通りです。
記述の通りです。
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02
ボイラー等に関する問題です。
適当です。
ボイラーの基本構造に関してです。
本文のとおり、ボイラー本体は、ガスや油の燃焼を行わせる燃焼室と、燃焼ガスとの接触伝熱によって熱を吸収する対流伝熱面で構成されています。
適当ではありません。
鋳鉄製ボイラーは、衝撃や圧力に対して弱い性質があります。
ただし、分割製作が可能であるなどの搬入性や耐食性には優れています。
高温、高圧に関しては鋼製ボイラーの方が優れています。
適当です。
「真空式温水発生機」は、運転中の「内部圧力が大気圧より低い」ため、労働安全衛生法におけるボイラーに該当せず、取扱いにボイラー技士を必要としません。
取り扱うボイラーの伝熱面積の合計においては30㎡以下であれば、ボイラー取扱技能講習修了者も可能です。
適当です。
炉筒煙管ボイラーに関する説明です。
本文のとおり、胴内部に炉筒(燃焼室)と多数の煙管を配置したもので、胴内のボイラー水は煙管内を通過する燃焼ガスで加熱されます。
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03
ボイラー等に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
ポイラーは、燃料を燃焼して得られる高温の燃焼ガスで容器内の水を加热し、蒸気や温水を作る装置で、火炉、ボイラー本体、付属品、付属装置などで構成されます。
燃焼室は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、燃焼装置が取り付けられます。燃焼装置は、燃料の種類により異なり、液体燃料、気体燃料などがあり、燃焼室にあるバーナに吹き込まれた燃料を速やかに着火、燃焼させ、発生する可燃ガスと空気との混合接触させます。
ボイラー本体は、燃焼室で発生した熱を受け、内部の水を加熱・蒸発させ、所要圧力の蒸気や高温水を発生します。圧力に十分耐えられるように、胴、ドラム、多数の小管で購成されます。
熱を受けて水や蒸気に伝える部分が伝熱面で、燃焼室に直面しているところは、火炎から強い放射热を受け、放射伝熱面と言います。燃焼室を出た高温ガス通路に配置される伝熱面は、主に高温ガスとの接触で然を受け、接触伝熱面あるいは放射伝熱面と言います。
(以上は、日本ボイラ協会 ボイラー概要を参照)
誤
鋳鉄製ボイラーは、鋼製ボイラーに比べて急激な温度変化に弱く、高温、高圧、大容量のものの製作ができない。
鋳鉄ボイラーの特徴は、次のように挙げられます。
・ボイラー本体は」ネズミ鋳鉄で、鋼板に比べ耐食性に強く、寿命が長い。
・セクションに分割搬入し、現場組立ができます。
・炉筒煙管ボイラーに比べ安価で、取扱いが簡単です。
・材料の制約があり、高温、高圧、大容量のものが製造できません。
・本体の大きさが小さくでき、昇圧・昇温が早いが、熱応力による缶体に亀裂を生じる事故が見られます。
・高圧蒸気を必要としない建物に、蒸気や温水を供給するのに使用されます。
正
問題文の内容通りです。
真空式温水発生器、無圧式温水発生器は、「ボイラー則」の解釈上、減圧ボイラーに当たり、「労安法」関連法規の対象外となります。
ただし、伝熱面積や燃料消費量が規制値を超える場合は、消防法、大気汚染防止法、建築基準法の適用になります。
正
問題文の内容通りです。
炉筒煙管ボイラーは、円筒形の缶胴中に燃焼室と対流伝熱面を配置し、燃焼ガスは炉筒から2~4パスの煙管を通って煙道に流れ、胴内のボイラー水は炉筒と煙管により加熱されます。
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