1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問39 (問題A 問39)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問39(問題A 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

保温及び保冷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ロックウール保温材は、グラスウール保温材より使用温度の上限が低い。
  • ポリエチレンフォーム保温材には、板状又は筒状に発泡成形したものや、板又はシート状に発泡した後に筒状に加工したものがある。
  • 保冷とは、常温以下の物体を被覆し侵入熱量を小さくすること、又は、被覆後の表面温度を露点温度以上とし表面に結露を生じさせないことである。
  • ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

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この過去問の解説 (3件)

01

保温及び保冷に関する問題です。

選択肢1. ロックウール保温材は、グラスウール保温材より使用温度の上限が低い。

適当ではありません。

ロックウール保温材の使用温度上限は700℃以上ありますが、グラスウール保温材の使用温度上限に関しては400℃程度となっています。

これは原材料がロックウールは鉱物、グラスウールはガラス繊維だということに起因します。

選択肢2. ポリエチレンフォーム保温材には、板状又は筒状に発泡成形したものや、板又はシート状に発泡した後に筒状に加工したものがある。

適当です。

ポリエチレンフォーム保温材に関して、板状又は筒状に発泡成形したものや、板又はシート状に発泡した後に筒状に加工したものがあります。

選択肢3. 保冷とは、常温以下の物体を被覆し侵入熱量を小さくすること、又は、被覆後の表面温度を露点温度以上とし表面に結露を生じさせないことである。

適当です。

保冷に関する定義について述べられています。

本文のとおり、常温以下の物体を被覆し侵入熱量を小さくすること、又は、被覆後の表面温度を露点温度以上とし表面に結露を生じさせないことをいいます。

選択肢4. ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

適当です。

本文のとおり、ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分されます。

1号で40~100㎏/㎥、2号で101~160㎏/㎥です。

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02

正解は 1 です。

ロックウール保温材は、グラスウール保温材より

使用温度の上限が高いです。

ロックウールの原料は鉱物であり、

グラスウールはガラスを溶解し、繊維化

した材料です。

2 記述の通りです。

3 記述の通りです。

4 記述の通りです。

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03

保温及び保冷に関する問題です。

選択肢1. ロックウール保温材は、グラスウール保温材より使用温度の上限が低い。

ロックウール保温材は、グラスウール保温材より使用温度の上限が高い

 

保温材の特性は下表のようになります。

種類使用温度上限温度適正防湿耐炎
低温常温高温
ロックウール

保温板・筒

     600℃

最良最良

やや

不適

最良

フェルト

     400℃

グラスウール

       

     350℃

最良やや不適
ポリスチレン

保温板 

     80℃

保温筒

     70℃

最良最良最良

選択肢2. ポリエチレンフォーム保温材には、板状又は筒状に発泡成形したものや、板又はシート状に発泡した後に筒状に加工したものがある。

問題文の内容通りです

 

ポリエチレンフォーム保温筒は、ポエチレンかポリエチレン重合体に、発泡剤や添加剤を混合し、筒状に発泡成形したものです。また、板状かシート状に発泡させ、筒状に加工しています。

独立気泡構造ですので、吸水や吸湿がほとんどなく、水分による断熱性能低下がほとんどありません。主な使用法は、冷媒管の保冷です。

選択肢3. 保冷とは、常温以下の物体を被覆し侵入熱量を小さくすること、又は、被覆後の表面温度を露点温度以上とし表面に結露を生じさせないことである。

問題文の内容通りです

 

保冷とは、常温以下の物体を被覆し、侵入熱量を小さくすることです。

あるいは、被覆後の表面温度を、露点温度以上とし、表面に結露を生じさせないことです。

(JIS A 0202 断熱用語参照)

選択肢4. ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

問題文の内容通りです

 

同じように、保温板は1~3号、保温帯は1~2号に、密度によって区分されます。

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