1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問42 (問題A 問42)
問題文
ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問42(問題A 問42) (訂正依頼・報告はこちら)
ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 吸込口へ向かう気流は、吹出口からの気流のような指向性はなく、前面から一様に吸込口へ向かう気流となるため、可動羽根や風向調節ベーン等は不要である。
- スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をスパイラル状に甲はぜ機械がけしたもので、甲はぜが補強の役目を果たすため補強は不要である。
- たわみ継手は、たわみ部が負圧になる場合、正圧部が全圧300Paを超える場合等には、補強用のピアノ線が挿入されたものを使用する。
- 等摩擦法(定圧法)で寸法を決定したダクトでは、各吹出口に至るダクトの長さが著しく異なる場合でも、各吹出口での圧力差は生じにくい。
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この過去問の解説 (3件)
01
ダクト及びダクト付属品に関する問題です。
適当です。
吸込口へ向かう気流に関しては、吹出口からの気流のような指向性はなく前面から一様に吸込口へ向かう気流となるため、「可動羽根や風向調節ベーン等」は「不要」です。
適当です。
これは本文そのままおさえておいてください。
スパイラルダクトの特徴に関して、亜鉛鉄板をスパイラル状に甲はぜ機械がけしたもので、甲はぜが補強の役目を果たすため「補強は不要」です。
適当です。
たわみ継手に関して、たわみ部が負圧(引っ張られる)になる場合や、正圧部が全圧300Paを超える場合等には補強用のピアノ線が挿入されたものを使用します。
負圧でつぶれたり、過度な静圧でふくらみすぎて破損することを防ぐためです。
適当ではありません。
等摩擦法(定圧法)で寸法を決定したダクトの場合、まず最初に送風機からのルートが最も長い吹出し口、吸込み口までのダクト寸法を通過風量によって決定します。
それにより、そのルートの静圧損失を求めるため圧力差は生じにくいのは確かですが、
本文では「各吹出口に至るダクトの長さが著しく異なる場合」といっています。
その場合ダクトの大きさは大いに異なります。送風機の動力も大きくなったり不安定です。
もちろん圧力差も大きく生じます。
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02
正解は 4 です。
等摩擦法(定圧法)で寸法を決定したダクトでは、
各吹出し口において風量が設計どおりに出ない
ことがあります。このため吹出し口ごとに
風量調整装置を設けることが望ましいとされています。
1 記述の通りです。
2 記述の通りです。
3 記述の通りです。
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03
ダクト及びダクト付属品に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
吹出口は、吹出気流の方向性によって、一定の軸方向に気流を吹出す「軸流吹出口」と、吹出口全周から放射状に気流を吹出す「ふく射吹出口」があります。
吹込気流には、吹出気流のように指向性がないため、可動する羽根や風向調整ベーンなどは必要がありませんが、吸込口の設置場所によっては、吹出気流分布に影響する場合があるため、注意が必要です。
正
問題文の内容通りです。
スパイラルダクトの特徴をいくつか挙げます。
・板厚が薄いものでも、甲はぜが補強の役目をはたして、高い強度をもつ。
・高圧ダクトにも適用される。
・接続が簡易です。
・寸法が規格化され、長さが自由です。
正
問題文の内容通りです。
たわみ継手は、空調機や送風機などと、ダクトやチャンバーを接続するときに、振動伝播を押さえるためのものです。
不燃性能を有し、片面に漏れ防止用のアルミニウム箔を貼った繊維系クロスを、二重にした構造で、たわみ部が負圧になるときは、静圧部が全圧300Paを超えるならば補強用のピアノ線を挿入します。
誤
等摩擦法(定圧法)で寸法を決定したダクトでは、各吹出口に至るダクトの長さが著しく異なる場合、各吹出口での圧力差が生じる。
定圧法は、ダクトすべてで摩擦損失が一定になるようにして風速を決め、そのときの単位抵抗を全ダクトに当てはめ、ダクトの寸法を決める方法です。
・ダクト系の抵抗計算は比較的簡単です。
・ダクト系の末端に行くほど風速が徐々に小さくなり、騒音処理やしやすくなります。
・ダクト系の各吹出口へのダクト長さが著しく異なるときは、各吹出口での圧力差が生じ易く、風量バランスが悪くなります。
・風量バランス改善のために、VD(風量調整ダンパー)やCAV(定風量装置)を設けて、各服出し口の風量調整を行います。
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