1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問48 (問題B 問48)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問48(問題B 問48) (訂正依頼・報告はこちら)

下図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Jは作業内容、日数は作業日数を表す。
問題文の画像
  • 作業Gのトータルフロートは、作業Jよりも1日多い。
  • 作業A及び作業Cのフリーフロートは、0である。
  • イベント⑤の最早開始時刻と最遅完了時刻は同じである。
  • イベント⑦の最遅完了時刻は、16日である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

まず全経路の最早開始時刻(ES)を求めます。
同じく最遅完了時刻(LF)を求めます。
次にクリティカルパスを求め、B→E→G→Jの経路が
5+6+5+8=24日の工期であることがわかります。
トータルフロートの求め方は
TF=(矢線の頭のLF)-{(矢線の尾のES)+(矢線作業の所要日数)}
GのTF 16-(11+5)=0
JのTF 24-(16+8)=0

作業Gのトータルフロートは、作業Jと同じ0日となります。

2 記述の通りです。

3 記述の通りです。

4 記述の通りです。

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02

ネットワーク工程表に関する問題です。

この問題を正解に導くためにはネットワーク工程表における「クリティカルパス」を求めることがいちばんの近道だと考えます。

   最遅完了時刻         最早開始時刻    クリティカルパス

①     0           ③-B=5-5=0 ◎      ☆

                  ②-A=5-4=1 

②  ①+A=0+4=4        ⑥-D=11-5=6

                  ④-C=10-5=5 ◎

                  ③-0=5-0=5  ◎

③  ①+B=0+5=5 ◎      ⑤-E=11-6=5       ☆

   ②+0=4+0=4 

④  ②+C=4+5=9        ⑦-F=16-6=10 ◎

                  ⑥-0=11-0=11 

⑤  ③+E=5+6=11       ⑧-H=16-4=12

                  ⑥-0=11-0=11 ◎    ☆ 

⑥  ②+D=4+5=9        ⑦-G=16-5=11      ☆

   ④+0=9+0=9

   ⑤+0=11+0=11 ◎ 

⑦  ④+F=9+6=15       ⑨-I=24-6=18

   ⑥+G=11+5=16 ◎    ⑧-0=16-0=16 ◎     ☆

⑧  ⑤+H=11+4=15      ⑨-J=24-8=16       ☆

   ⑦+0=16+0=16 ◎

⑨  ⑦+I=16+6=22

   ⑧+J=16+8=24 ◎  →     24         ☆

以上からクリティカルパスは①→③→⑤→⑥→⑦→⑧→⑨となります。

選択肢1. 作業Gのトータルフロートは、作業Jよりも1日多い。

適当ではありません。

⑦、⑨が最遅完了時刻、最早開始時刻ともに16、24でクリティカルパスになっているのでトータルフロートは0になります。

選択肢2. 作業A及び作業Cのフリーフロートは、0である。

適当です。

②と④はともに最早開始時刻の方が数字がおおきいので、フリーフロートは0になります。

選択肢3. イベント⑤の最早開始時刻と最遅完了時刻は同じである。

適当です。

⑤の最早開始時刻と最遅完了時刻は同じでクリティカルパスとなります。

選択肢4. イベント⑦の最遅完了時刻は、16日である。

適当です。

⑦の最遅完了時刻は16日です。

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03

ネットワーク工程表に関する問題です。

 

➀から⑨に至る工程には、次の2つがあり、クリティカルパスを検証します。

工程1) ➀→③→⑤→⑧→⑨

工程2) ➀→②→⑥→⑦→⑨

 

工程1を考えると、③から次の工程に行くには②が終えている必要があります。

➀→②が4日に対し、➀→③は5日なので、③からの工程に②は影響しません。

 

次に⑧から次の工程に行くには、⑦が終えている必要があります。

⑦までが終了しているには、⑥が終わっていないといけません。

⑥から⑦に行くには、⑤が終えている必要があります。さらに、④も終えている必要があります。

 

⑤が終えるには、➀→③→⑤→⑥で、11日かかります。

④が終えるには、➀→②→④→⑥で、9日掛かります。

なお、➀→②→⑥は9日です。

 

したがって、➀→⑥の工程では、➀→③→⑤→⑥の11日が最長です。

 

⑦までが終えるには、➀→②→④→⑦は15日で、➀→②→⑥→⑦は14日です。

したがって、➀から⑦までは、15日が最長です。

 

工程1の日数は、➀→⑦までが15日ですが、➀→③→⑤→⑧→⑨は、⑤→⑧に行く工程で、⑤→⑧の4日より、⑤→⑥→⑦→⑧の5日と、1日長くなるため、24日となります。

 

工程2の日数は、➀→⑦までが15日ですので、➀→②→⑥→⑦→⑨は21日です。

 

以上から、クリティカルパスは、➀→③→⑤→⑧→⑨の24日です。

選択肢1. 作業Gのトータルフロートは、作業Jよりも1日多い。

作業Gのトータルフロートは、作業Jと同じく0日です

 

⑦までの日数は➀→③→⑤→⑥→⑦の16日がクリティカルで、⑦のクリティカルは⑧のクリティカルとなるため、GもJもフロートはありません。

選択肢2. 作業A及び作業Cのフリーフロートは、0である。

問題文内容通りです

 

➀→②→④→⑥も、➀→②→⑥も工程が9日でクリティカルですので、フロートは0です。

選択肢3. イベント⑤の最早開始時刻と最遅完了時刻は同じである。

問題文内容通りです

 

⑤はクリティカルのイベントで、⑤は作業Eが終えた段階で、最早開始時刻となり、また最遅完了時刻でもあります。

選択肢4. イベント⑦の最遅完了時刻は、16日である。

問題文内容通りです

 

⑦までの作業が終えた段階で、⑧からの作業が開始となるため、⑦の最遅完了時刻は、⑧の最遅完了時刻です。

24日(クリティカルパス)-8日(作業Jの工程)=16日が最遅完了時刻です。

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