1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問61 (問題B 問61)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問61(問題B 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

防振に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 共通架台に複数個の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせて選定する。
  • 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、低周波数の振動の防振に優れている。
  • 金属バネは、減衰比が大きいため、共振時の振幅が小さく、サージング現象が起こりにくい。
  • 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れている。

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この過去問の解説 (3件)

01

「防振」に関する記述の問題です。

選択肢1. 共通架台に複数個の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせて選定する。

適当です。

「共通架台に複数個」の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせます。

回転数が低い方が振動が大きいということです。

選択肢2. 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、低周波数の振動の防振に優れている。

適当です。

金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、低周波数の振動(人の耳には感知しにくい低い周波数(0.1Hz-100Hz)の空気の振動)の防振に優れています。

選択肢3. 金属バネは、減衰比が大きいため、共振時の振幅が小さく、サージング現象が起こりにくい。

適当ではありません。

金属バネは、防振ゴムに比べて共振時の振れ幅が大きく、サージング(ポンプにおいては、周期的な圧力変動が生じ、吸込み側や吐出し側の配管で振動や騒音が起こる現象)が起きやすくなります。

選択肢4. 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れている。

適当です。

本文のとおり、金属バネは防振ゴムに比べて、一般的に、耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れています。

まとめ

本問では、金属バネと防振ゴムとの比較に対して多く設問されています。

違いをしっかりおさえておきましょう。

参考になった数57

02

1.〇

共通架台に複数個の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせて選定します。

個別に防振架台を設置する場合は、各機器によって動きが違うため、機器同士の設置距離に注意してください。

2.〇

金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、低周波数の振動の防振に優れています。

3.×

金属バネではなくゴム製は、減衰比が大きいため、共振時の振幅が小さく、サージング現象が起こりにくいです。

金属バネの場合はサージング対策がされている必要があります。

4.〇

金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れています。

参考になった数49

03

防振に関する問題です。

選択肢1. 共通架台に複数個の回転機械を設置する場合、防振材は一番低い回転数に合わせて選定する。

問題文内容通りです

 

防振方法は、機器の振動、建物構造体の種類、設置場所で異なるため、それらに応じた防振計画が必要です。

共通架台に回転機器を複数台設置するときは、回転数の高い機器の振動の伝達が小さくなることから、回転機器のうち最も低い回転数に合わせた防振材などを設計上考慮します。

選択肢2. 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、低周波数の振動の防振に優れている。

問題文内容通りです

 

金属バネは、弾性の諸特性値が明確になっているため、軸方向に大きな荷重変位を取ることができ、固有振動数を小さくできるため、低振動に適した防振材です。

選択肢3. 金属バネは、減衰比が大きいため、共振時の振幅が小さく、サージング現象が起こりにくい。

金属バネは、減衰比が小さいため、共振時の振幅が多いく、サージング現象が起こりやすい

 

金属バネは、減衰比が小さいため、共振時の振幅が大きくなり、サージング現象を起こします。

高周波の振動や騒音の絶縁が悪いため、防振ゴムなどの音響絶縁抵抗が小さい防振材との併用が効果的です。

選択肢4. 金属バネは、防振ゴムに比べて、一般的に、耐寒性、耐熱性、耐水性、耐油性に優れている。

問題文内容通りです

参考になった数1