1級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
問題A 問29
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 学科試験 問題A 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は2.0m/sを超えないものとする。
- クロスコネクション防止対策として、上水管と雑用水管とで、異なる配管材質を選定する。
- 受水タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量の1/2程度の値とする。
- 受水タンクにおいて、地震時に水面が波動を起こし、水の自由表面が水槽の天井面や側面に衝突する現象をスロッシングという。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは「受水タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量の1/2程度の値とする。」です。
〇
ウォーターハンマーは止水機構を急に閉止した際に管路内に生じる圧力の急激な変動作用です。
ウォーターハンマーは流速に比例します。
給水管におけるウォーターハンマーを防止するには、基本的には管内流速を遅くする(口径を大きくする)必要があります。
一般的な管内流速は1.5~2.0m/sです。
〇
雑用水の誤飲、誤使用防止のために以下のことが必要になります。
①飲料水と雑用水の配管材質の種類を変える。
②飲料水管、雑用水管、給湯管等が並行して配管される場合は配列を変えない。
③雑用水管であることを示す表示をし、かつ飲料水管を異なる識別色で塗装、テープ巻き等をする、被覆する場合には、塗装色又はマーキングで識別する。
埋設配管の場合には識別テープを付ける。
④竣工時に雑用水に着色して通水試験を行い、飲料水の器具に着色水が出ないことを確認する。
×
受水タンクの有効容量は、水質を保全し、円滑な給水を保持するため1日計画使用水量の1/2程度の値として計画されます。
〇
スロッシングとはタンク等の液体を入れた容器が振動した場合に、中身の液体が共振してその表面が上下動する現象を言います。
著しく大きなスロッシングが発生した場合には、構造物の破壊などにつながります。
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02
ここでは、給水設備用語について理解が必要です。
ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は2.0m/sを超えないようにする必要があります。
クロスコネクション防止対策として、上水管と雑用水管とで、異なる配管材質の選定が挙げられます。クロスコネクションは絶対にしてはなりません。
時間最大予想給水量が誤りです。
受水タンクの容量は、一般的に、1日計画使用水量の1/2程度の値です。
受水タンクにおいて、地震時に水面が波動を起こし、水の自由表面が水槽の天井面や側面に衝突する現象をスロッシングといいます。
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03
給水設備に関する問題です。本問は頻出ですので必ずおさえましょう。
適当です。
ウォーターハンマーは水撃作用ともいい、水栓等で急な閉止をした際に起こる圧力の変動作用で、主にノック音がしたりします。
ウォーターハンマー現象の起因は流速に関係しますので、給水管内の流速は2.0m/sを超えないものとします。
適当です。
上水管と雑用水管とで、異なる配管材質を選定するのは「クロスコネクション」防止の策のひとつです。
もうひとつのポイントとして「クロスコネクション」は絶対にしてはならない、例外も存在しないということをおさえておいてください。
適当ではありません。
受水タンクの容量は一般的に、「計画一日使用水量」の「1/2」程度が一般的です。
ポイントは「計画一日使用水量」だということです。
適当です。
受水タンクにおける「スロッシング」について述べており、本文の通りです。
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