1級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
問題A 問32

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この過去問の解説 (2件)

01

適当でないものは「通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できる。」です。

選択肢1. 器具排水負荷単位法による通気管の管径算定において、所定の表を使用する場合、通気管長さは通気管の実長とし、局部損失相当長を加算しなくてよい。

適当です。

 「器具排水負荷単位法」による「通気管の管径算定」について述べています。

設備手帳等に記載されている所定の表にて算出する場合、通気管長さは通気管の実長とします。

局部損失相当長を加算しません。

選択肢2. 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できる。

適当ではありません。

通気弁の役割は、排水口とは別のルートから排水管内に空気を取り込み、潤滑な排水を補助することです。

大気に開放する伸長通気管とは反対のはたらきです。

ですので期待できるのは、「負圧緩和」のはたらきです。

選択肢3. 建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で屋外の排水桝に接続する。

適当です。

この本文は頻出です。必ず覚えておきましょう。

建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、

「単独で屋外の排水桝に接続」するか又は、排水横主管上で排水立て管から十分距離を確保して合流させます。 

理由は、1階で上からの排水があふれることのないようにするためです。

選択肢4. 伸頂通気方式において、誘導サイホン作用の防止には、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図る方法がある。

適当です。

誘導サイホン作用とは排水管内で気圧変動が生じることによって、

衛生設備内にある排水トラップの封水がサイホン作用で失われてしまう現象です。

伸頂通気方式においては、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図り、

誘導サイホン作用の防止する方法があります。

この本文も頻出です。覚えておきましょう。

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02

排水・通気設備についての問題です。

選択肢1. 器具排水負荷単位法による通気管の管径算定において、所定の表を使用する場合、通気管長さは通気管の実長とし、局部損失相当長を加算しなくてよい。

器具排水負荷単位法による通気管の管径算定において、所定の表を使用する場合、通気管長さは通気管の実長とし、局部損失相当長を加算する必要はありません。

選択肢2. 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できる。

通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できません。

通気弁は正圧時に通気管内の空気を排出することはできません。

選択肢3. 建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で屋外の排水桝に接続する。

建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で屋外の排水桝に接続します。

選択肢4. 伸頂通気方式において、誘導サイホン作用の防止には、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図る方法がある。

伸頂通気方式において、誘導サイホン作用の防止には、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図る方法があります。

排水用特殊継手とは、排水の流れをよくするために、特殊な形状をした継手です。

まとめ

通気管の種類は、概略図と一緒に覚えると覚えやすいです。

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