1級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
問題B 問62
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 学科試験 問題B 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
スプリンクラー設備に関する記述のうち、「消防法」上、誤っているものはどれか。ただし、特定施設水道連結型スプリンクラー設備は除く。
- 補助散水栓は、防火対象物の階ごとに、その階の未警戒となる各部分からホース接続口までの水平距離が15m以下となるように設けなければならない。
- 劇場の舞台部に設けるスプリンクラーヘッドは、閉鎖型スプリンクラーヘッドとしなければならない。
- 閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドは、給排気用ダクト等でその幅又は奥行が1.2mを超えるものがある場合には、当該ダクト等の下面にも設けなければならない。
- 予作動式の流水検知装置が設けられているスプリンクラー設備にあっては、スプリンクラーヘッドが開放されてから放水までの時間を1分以内としなければならない。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
「消防法」上における、スプリンクラー設備に関する問題です。
適当です。
補助散水栓は、消防法施行令第12条8項の規定により
「スプリンクラー設備には総務省令で定めるところにより補助散水栓を設けることができること」となっており、
それについて消防法施行規則第13条の6に防火対象物の階ごとに、その階の各部分からのホース接続口までの水平距離が「十五メートル以下」となるように設けること、となっています。
適当ではありません。
劇場の舞台部に設けるスプリンクラーヘッドについてですが、正しくは「開放型スプリンクラーヘッド」となります。
開放型スプリンクラーヘッドとはスプリンクラーヘッドに感熱体が備わっていいないものをいいます。
火災報知器が作動したら一斉に放水弁が開く、または手動で放水弁を解放する仕組みになっています。
特徴は短時間のうちに大量の放水ができることです。
その特徴から、劇場や舞台といった多くの人員を収容する施設や、化学工場や倉庫といった可燃性の高い物品を保管する建物に使用されます。
適当です。
閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドについてですが、
給排気用ダクト等でその幅又は奥行が「1.2mを超える」ものがある場合、
当該ダクト等の下面にも設けなければなりません。
ダクトが散水の邪魔をしてしまうからです。
適当です。
予作動式の流水検知装置が設けられているスプリンクラー設備についてです。
本文のとおりスプリンクラーヘッドが開放されてから放水までの時間を「1分以内」としなければなりません。
予作動式とは通信機器室や電算室などに用いられ、スプリンクラーヘッドの熱感知の誤作動などによる水損を防ぐために設けられます。
火災感知器が作動するまでは放水はされない仕組みになっています。
参考になった数39
この解説の修正を提案する
02
消防法のスプリンクラー設備についての問題です。
補助散水栓は、防火対象物の階ごとに、その階の未警戒となる各部分からホース接続口までの水平距離が15m以下となるように設けなければなりません。
(消防法施行規則第13条の6第4項第一号)
閉鎖型が誤りで、正しくは、開放型です。
劇場の舞台部に設けるスプリンクラーヘッドは、開放型スプリンクラーヘッドとしなければなりません。
(消防法施行規則第13条の2第1項)
閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドは、給排気用ダクト等でその幅又は奥行が1.2mを超えるものがある場合には、当該ダクト等の下面にも設けなければなりません。
(消防法施行規則第13条の2第4項第一号口)
予作動式の流水検知装置が設けられているスプリンクラー設備にあっては、スプリンクラーヘッドが開放されてから放水までの時間を1分以内としなければなりません。
(消防法施行規則第14条第1項第八の二号)
消防用設備、消防法についての理解が必要です。
参考になった数32
この解説の修正を提案する
前の問題(問61)へ
令和3年度(2021年)問題一覧
次の問題(問63)へ