1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問3
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
室内の空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 浮遊粉じんのうち、直径が10μm以下のものは、人体への影響があるとされている。
- 一酸化炭素は無色無臭で、二酸化炭素より比重が大きいガスである。
- 空気中の二酸化炭素濃度が20%程度以上になると、人体に致命的な影響を与える。
- ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等の揮発性有機化合物(VOCs)は、シックビル症候群の主要因とされている。
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この過去問の解説 (2件)
01
内の空気環境に関する問題です。
正
問題文の通りです。
浮遊じん埃の大きさは、直径 0.01~150μmで、10μm以上は時間とともに沈降しますが、10μm以下は浮遊して浮遊じんとなり、人体に影響します。
室内の環境基準として、浮遊じん埃が 0.15μm/m3 以下で、衛生上有害とされます。
誤
一酸化炭素は無色無臭で、二酸化炭素より比重が小さいガスで、比重が大きいは誤りです。
1酸化炭素(CO)の分子量は28で、二酸化炭素(CO2)の分子量は44、空気は28.8です。
したがって比重は、空気の質量を1としたときのガスの質量比で、明らかに二酸化炭素の比重が大きいことが分かります。
なお、1酸化炭素は0.967、二酸化炭素は1.529です。
何とも言えない(ただし、解答では「正」です)
何とも言えないと書いた理由は、「人体に致命的な影響を与える」が、どのレベルが致命的な影響かが分からないためです。4%程度でも、障害を抱える人には、致命的な影響はないとは言い切れません。
例えば、「死に至る」と問題にあれば、問題文通り正解です。
下表に、二酸化炭素の濃度と、健康への影響を示します。
この影響は人によって、例えば抱える障害など、影響度が異なります。
なお、現在の大気中の二酸化炭素の濃度は、0.038%程度です。
正
シックビル症候群については、問題文の通りです。
シックビル症候群の主な症状は、皮膚、粘膜刺激症状、頭痛、めまい、嘔吐など、精神・神経症状が起こります。
同じような症状が住宅で生じたときは、シックハウス症候群と言います。室内空気環境の悪化が原因と考えられます。
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02
室内の空気環境に関する問題です。
粒子状物質のうち、10μm以下のものを浮遊粒子状物質といい、微少なため長時間浮遊し、肺や気管などに入りやすく、人体への影響があるとされています。
一酸化炭素は無色無臭の気体です。
一酸化炭素の分子量は28、二酸化炭素の分子量は44となり、二酸化炭素の方が比重が大きくなっています。
空気中の二酸化炭素濃度が20%以上では、短時間で人体に致命的な影響を与えます。
ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等の揮発性有機化合物は人体に影響を及ぼします。
ビルや住宅の高気密化が進むことで、シックビル症候群やシックハウス症候群が問題になりやすいとされています。
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