1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問5

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

下図に示す水平な管路内を空気が流れる場合において、A点とB点の間の圧力損失ΔPの値として適当なものはどれか。
ただし、A点の流速は10m/s、A点の静圧は30Pa、B点の全圧は70Pa、空気の密度1.2kg/m3とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

全圧をP、静圧をPs、動圧をPd、流速をV、密度をpとすると

全圧Pは

P=Ps+Pd=Ps+pV2/2となります。

つまり、圧力損失ΔPは、A点の全圧PAとB点の全圧PBの差となります。

よって、以下のように計算されます。

ΔP=PA-PB=30+1.2×102/2-70=90-70=20[Pa]

 

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02

管内を流れる空気の2地点の流速や圧力などの状態を計算で求める問題です。

 

この問題の基本は、ベルヌーイの定理によって解く問題です。

ベルヌーイの定理とは、管内のどこでも総エネルギーが等しいという、力学的エネルギー保存則です。

管内を流れる流体のエネルギーは、運動エネルギーと位置エネルギーと圧力エネルギーがあって、これらのエネルギーの総和が、A点とB点で等しいということから解答が得られます。

 

1/2・ρVA2 + PSA = 1/2・ρVB2 + PSB+ΔP

ここで、VA:A点流速、PSA:A点静圧、VB:B点流速、PSB:B点静圧、ΔP:圧損、ρ:空気密度

 

A点の動圧PVAは、PVA = 1/2・ρVA2 から、PVA = 1/2×1.2×102 =60 Pa

A点の全圧は、60+30=90 Pa です。

 

B点の圧力は、B点の全圧(1/2・ρVB2 + PSB )です。

圧損ΔPは、A点全圧からB点全圧の差です。

 

したがって、ΔP=(A点の全圧)-(1/2・ρVB2 + PSB)=90-70=20 Pa

選択肢1. 10Pa

A点とB点の間の圧力損失ΔPの値ではありません

選択肢2. 15Pa

A点とB点の間の圧力損失ΔPの値ではありません

選択肢3. 20Pa

A点とB点の間の圧力損失ΔPの値です

選択肢4. 25Pa

A点とB点の間の圧力損失ΔPの値ではありません

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