1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問10
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 点音源から放射された音が球面状に一様に広がる場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約6dB低下する。
- NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きい。
- マスキング効果は、マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど大きい。
- 音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど遅くなる。
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この過去問の解説 (2件)
01
音に関する問題です。
正
問題文は正しいです。
点音源から放射された音の音圧レベルLPは、LP=LW-20log10r-8 で表されます。
LW:音源のパワーレベル、r:距離
距離が2倍になったときの音圧レベルの差ΔPは、次のように求められます。
ΔP=(LW-20log10r-8)-(LW-20log102r-8)=20log102r-20log10r=20 log102
≒6 [dB] (音源の方が6dB高い)
正
問題文通りで正しいです。
NC曲線は、室内騒音の評価指標です。
室内騒音を分析してすべての周波数ごとの音圧レベルの許容値をグラフで表します。
NC曲線の低音になるにしたがって、高いレベルが許容されることが分かります。
正
マスキング効果については、問題文通りです。
マスキングとは、ある音を聞こうとするときに、騒音が存在していると、聞きにくい状態のことです。
マスキングは、音の周波数に近い音に対して最も大きくなり、マスク音が大きくなるほどマスキング量も大きくなります。
他には、マスク音より高い音に対してのマスキング量の方が、低い音に対してのマスキング量より大きくなります。
誤
音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど遅くならずに、速くなります、
音速c は、次のように表されます。
c=c0√(1+αt)、c0=√(κp/ρ0)
c0:0℃の音速、ρ0:0℃密度、α:体膨張係数、t:温度、κ:体積弾性率
大気圧の空気中を伝わる音速は、
c=331.5+0.6×t
以上の式から、空気の温度が高いほど、音速は速くなります。
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02
音に関する問題です。
点音源から放射された音が球面状に一様に広がる場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約6dB低下します。
周波数と部屋の種類に応じて、騒音の許容値を描いた曲線をNC曲線と呼びます。NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きくなります。
マスキング効果とは、2つの音が重なると、一方の音が聞こえにくくなる現象を示します。
マスキング効果は、マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど大きくなります。
音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなるため、この記述は誤りです。
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