1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問11

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

電気設備において、「用語」とその「用語の説明」の組合せのうち、適当でないものはどれか。
  • 低圧(電圧の区分) ――― 交流では600V以下、直流では750V以下
  • 単相3線式 ――― 3本の電線で標準電圧100Vと200Vを使用できる電気方式
  • D種接地工事 ――― 300Vを超える電路に施設する接地抵抗値10Ω以下の接地工事
  • スターデルタ始動方式 ――― 始動時の電流及び電動機トルクが全電圧始動に対して1/3になる始動方式

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この過去問の解説 (2件)

01

電気設備における用語の問題です。

選択肢1. 低圧(電圧の区分) ――― 交流では600V以下、直流では750V以下

正しい組み合わせです。

 

「電気設備に関する技術基準を定める省令第2条第1項」による電圧の種別は、次のようになります。

 

電圧電圧区分
低圧直流は750V以下、交流は600V以下
高圧

直流では750Vを超え、交流では600V

を超え、7000V以下

特別高圧7000Vを超える

選択肢2. 単相3線式 ――― 3本の電線で標準電圧100Vと200Vを使用できる電気方式

正しい組み合わせです。

 

単相3線式の回路図を参考として添付します。

家庭で使われる方式で、エアコンに200Vを、他の電気製品に100Vとして使われます。

選択肢3. D種接地工事 ――― 300Vを超える電路に施設する接地抵抗値10Ω以下の接地工事

誤った組み合わせです。

D種接地工事であれば、300V以下の電路で、接地抵抗値100Ωです。

300Vを超える電路で、接地抵抗値が10Ω以下であれば、C種接地工事です。

 

高圧電路であれば、A種接地工事で、接地抵抗値は、10Ω以下です。

B種はいろいろな場合分けが必要で、解説は省略します。

なお、C種もD種も、低圧電路に地絡が生じたときに、0.5秒以内に電路を自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器など)を設置するば、接地抵抗値は500Ω以下となります。

選択肢4. スターデルタ始動方式 ――― 始動時の電流及び電動機トルクが全電圧始動に対して1/3になる始動方式

正しい組み合わせです。

 

電動機を動作させるときにじかに電源を入れると、電動機の始動電流の数倍の電流が流れます。そうなると、電動機の保護開路が作動したり、電動機の電源と共通の電路にある負荷が大きな変動を起こすなどの障害があり、それを避けるために、スターデルタ始動方式の電動機の指導方法があります。

 

スターデルタ始動方式は、電動機の動作初めはスター回路を用いて動作させ、回転・トルクが安定した所で、電動機の動作回路をデルタ式に切り替えます。

計算での解説は省略しますが、初動電流が1/3に減少するため、大きなトラブルが避けられます。

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02

電気設備についての問題です。

選択肢1. 低圧(電圧の区分) ――― 交流では600V以下、直流では750V以下

低圧とは、交流では600V以下、直流では750V以下を指します。

選択肢2. 単相3線式 ――― 3本の電線で標準電圧100Vと200Vを使用できる電気方式

単相3線式は3本の電線で標準電圧100Vと200Vを使用できる電気方式です。

選択肢3. D種接地工事 ――― 300Vを超える電路に施設する接地抵抗値10Ω以下の接地工事

D種接地工事は、300V以下の電路に施設する接地抵抗値10Ω以下の接地工事です。

300Vを超えるものはC種接地工事といいます。

選択肢4. スターデルタ始動方式 ――― 始動時の電流及び電動機トルクが全電圧始動に対して1/3になる始動方式

スターデルタ始動方式は、電動機始動時はスター結線、始動後にはデルタ結線に切り替えて定格運転をする方式です。

この方式は、始動時の電流及び電動機トルクが全電圧始動に対して1/3になります。

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