1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問12

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧屋内配線工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は増加する。
  • 同一ボックス内に低圧の電線と弱電流電線を収納する場合は、直接接触しないように隔壁を設ける。
  • 電動機端子箱への電源接続部には、金属製可とう電線管を使用する。
  • 回路の遮断によって公共の安全に支障が生じる回路には、漏電遮断器に代えて漏電警報器を設けることができる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

低圧屋内配線工事に関する問題です。

選択肢1. 同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は増加する。

同一電線管に多数の電線を収納する許容電流は増加せず減少します

 

電線管に1本の電線を入れると、電線に電流が流れることで、電線管内の温度が上がるため、電線に流せる許容電流値が決まります。

電線管に2本の電線を入れて電流を流せば、電線管内の温度がさらに上がるため、電線の許容電流を 「×0.7」に下げます。

4本ではさらに、許容電流を「×0.63」に下げます。

 

例えば、1本の電線の許容電流が、5Aとすると、

2本~3本では、5×0.7=3.5Aが許容電流値で、

4本では、5×0.63=3.1Aが許容電流値となります。

5本~6本では、5×0.56=2.8A許容電流値となります。

選択肢2. 同一ボックス内に低圧の電線と弱電流電線を収納する場合は、直接接触しないように隔壁を設ける。

問題文通りです

 

なお、隔壁は、金属板ではなく、合成樹脂製を使用します。必要に応じて接地を行います。

しかし、特別な事情がなければ、低圧の電線と弱電流電線は、別々のボックス等に分けて処理します。(「電技解釈」では、原則的には低圧の電線と弱電流電線は1つのボックスで処理しないとあります。)

選択肢3. 電動機端子箱への電源接続部には、金属製可とう電線管を使用する。

問題文通りです。

選択肢4. 回路の遮断によって公共の安全に支障が生じる回路には、漏電遮断器に代えて漏電警報器を設けることができる。

問題文通りです。

 

「電技解釈第36条」第1項には、

「金属製外箱がある電圧60Vを超える低圧の機械器具に接続する電路には、地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設する」

と規定され、漏電遮断器を設けることが原則です。

 

しかし、第5項では、

「非常用照明装置など公共の安全確保に支障がある器具には、電路に地絡が生じたとき、技術員駐在所への警報装置を施設するときは、漏電遮断器の設置は要しません。」

と規定されています。

参考になった数3

02

低圧屋内配線工事に関する問題です。

選択肢1. 同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は増加する。

同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は減少するため、この記述は誤りです。

選択肢2. 同一ボックス内に低圧の電線と弱電流電線を収納する場合は、直接接触しないように隔壁を設ける。

同一ボックス内に低圧の電線と弱電流電線を収納する場合は、直接接触しないように隔壁を設けます。

選択肢3. 電動機端子箱への電源接続部には、金属製可とう電線管を使用する。

電動機端子箱への電源接続部には、金属製可とう電線管を使用します。

選択肢4. 回路の遮断によって公共の安全に支障が生じる回路には、漏電遮断器に代えて漏電警報器を設けることができる。

回路の遮断によって公共の安全に支障が生じる回路には、漏電遮断器に代えて漏電警報器を設けることができます。

参考になった数2