1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問20

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

コージェネレーションシステムに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • マイクロガスタービン発電機を用いるシステムでは、ボイラー・タービン主任技術者の選任は不要である。
  • コージェネレーションシステムは、BCP(事業継続計画)の主要な構成要素の1つである。
  • ガスタービン方式は、排ガスボイラーにより蒸気を取り出すことで熱回収が可能である。
  • コージェネレーションシステムの総合的な効率は、年間を通じた熱需要には影響されない。

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この過去問の解説 (2件)

01

コージェネレーションシステムに関する問題です。

選択肢1. マイクロガスタービン発電機を用いるシステムでは、ボイラー・タービン主任技術者の選任は不要である。

マイクロガスタービン発電機については、問題文通りです。

 

通常、ボイラー等で発電を行う場合には、ボイラー・タービン主任技術者を専任しなければなりません。

発電容量が300kW未満のガスタービンを、マイクロガスタービンと言い、1000kW以下の小出力発電設備に該当します。

 

「電気事業法施行規則第52条」では、ボイラー・タービン主任技術者を専任を義務付けしていますが、小出力発電設備については、告示で定めるものは、ボイラー・タービン主任技術者を不要としています。(「経済産業省告示第99号」)

ボイラー・タービン主任技術者を不要とする者は、次の何れかに該当するものです。

・発電機と接続して得られる電気の出力が300kW未満のもの

・最高使用圧力が1000kPa未満のもの

・最高使用温度が摂氏1400℃未満のもの

などです。

 

したがって、マイクロガスタービン発電機は、出力が300kW未満のため、ボイラー・タービン主任技術者が不要です。

選択肢2. コージェネレーションシステムは、BCP(事業継続計画)の主要な構成要素の1つである。

問題文は正しい文章です

 

BCP(事業継続計画)は、非常時に対し、企業の備えるべきことをまとめ、それによって構築される各種の計画を表します。BCPの要素には、

・防災対策

・事業継続戦略

・災害時の初動対応計画

・保守運用計画

から成っています。

コージェネレーションシステムも電量不足などの非常時の対応として期待されます。

選択肢3. ガスタービン方式は、排ガスボイラーにより蒸気を取り出すことで熱回収が可能である。

問題文は正しい文章です

 

コジェネレーションシステムは、燃料の燃焼で、電力と蒸気を個別に造り出します。

蒸気は、排ガスの排熱を利用して、ボイラーを運転して生成し、熱回収を行います。

選択肢4. コージェネレーションシステムの総合的な効率は、年間を通じた熱需要には影響されない。

コジェネレーションシステムは、燃料を燃焼させ、電気の生成と電気を利用したポンプ等の補器の運転、排熱による蒸気の生成などの熱の利用、に使用されます。

コジェネの利用効率は、発電効率・排熱利用効率に分けられ、両者を合わせた総合効率で評価されます。

総合効率は、年間を通しての熱や電気の需要によって影響されます

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02

コージェネレーションシステムに関する問題です。

選択肢1. マイクロガスタービン発電機を用いるシステムでは、ボイラー・タービン主任技術者の選任は不要である。

マイクロガスタービン発電機を用いるシステムでは、ボイラー・タービン主任技術者の選任は不要です。

選択肢2. コージェネレーションシステムは、BCP(事業継続計画)の主要な構成要素の1つである。

コージェネレーションシステムは、BCP(事業継続計画)の主要な構成要素の1つです。

選択肢3. ガスタービン方式は、排ガスボイラーにより蒸気を取り出すことで熱回収が可能である。

ガスタービン方式は、排ガスボイラーにより蒸気を取り出すことで熱回収が可能です。

選択肢4. コージェネレーションシステムの総合的な効率は、年間を通じた熱需要には影響されない。

コージェネレーションシステムの熱需要が変化すると、システムの総合効率にも影響を及ぼすため、この記述は誤りです。

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