1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問29

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高置タンク方式における揚水ポンプの揚水量は、一般的に、時間最大予想給水量に基づき決定する。
  • 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分に確保することにより逆流汚染を防止する。
  • 玉形弁(グローブ弁)は流量の調整に適しており、圧力損失は仕切弁(ゲート弁)に比べて小さい。
  • 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置する。

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この過去問の解説 (2件)

01

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 高置タンク方式における揚水ポンプの揚水量は、一般的に、時間最大予想給水量に基づき決定する。

高置タンクのポンプ揚水量については、問題文の通りです

 

揚水ポンプの揚水量は、原則として、時間当たりの最大予想給水量の基づいて決めます。

揚水量はQ [L/min]は、時間最大予想給水量 Qh [L/h]として、

Q=Qh/60

で求めます。

なお、揚水ポンプは、原則として、2台での自動交互運転とします。

選択肢2. 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分に確保することにより逆流汚染を防止する。

吐水口空間の説明は、問題文の通りです

 

逆サイホン作用とは、水受け容器に吐き出された水や使用水などが給水管内が負圧になって吸引作用が起こり給水管内に連続することです。

この逆サイホン作用による汚染防止の基本が、吐水口空間の確保です。吐水口空間の確保によって、給水管内の負圧による逆流防止ができます。

選択肢3. 玉形弁(グローブ弁)は流量の調整に適しており、圧力損失は仕切弁(ゲート弁)に比べて小さい。

玉型弁は、グローブ弁と言い、弁箱内での流体の方向が急激に変化するため、流体抵抗が大きく、圧力損失も大きくなります。

 

一方、仕切弁は、ゲート弁と言いますが、弁体が昇降するだけで流体通路を垂直に遮断するため、圧力損失は非常に少なくなります。

選択肢4. 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置する。

水道直結増圧方式の立て管については、問題文通りです

 

吸排気弁は、負圧発生時に吸気機能で、負圧を速やかに解消して給水先からの逆流を防止する働きの弁です。

集合住宅などの増圧直結給水ラインで、断水で負圧が発生した時に、多量の空気を吸込んで負圧による逆流が起こるため、立て管の頂部に吸排気弁を使用して逆流を防止します。

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02

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 高置タンク方式における揚水ポンプの揚水量は、一般的に、時間最大予想給水量に基づき決定する。

高置タンク方式における揚水ポンプの揚水量は、一般的に、時間最大予想給水量に基づき決めます。

選択肢2. 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分に確保することにより逆流汚染を防止する。

吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分に確保することにより逆流汚染を防止します。

選択肢3. 玉形弁(グローブ弁)は流量の調整に適しており、圧力損失は仕切弁(ゲート弁)に比べて小さい。

玉形弁(グローブ弁)は流量の調整に適しており、圧力損失は仕切弁(ゲート弁)に比べて大きいため、この記述は誤りです。

選択肢4. 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置する。

水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置します。

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