1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問30

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 中央式給湯設備における貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌の繁殖防止のため、60℃以上とする。
  • 中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は、配管経路の高い位置に設置する。
  • 給湯管に銅管を用いる場合、かい食を防止するため、管内流速が1.5m/s以下となるように管径を選定する。
  • 真空式温水発生機及び無圧式温水発生機は、「労働安全衛生法」によるボイラーに該当することから、取扱いにボイラー技士を必要とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備における貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌の繁殖防止のため、60℃以上とする。

問題文の通りです。

 

レジオネラ属菌による汚染防止のため、貯湯タンクの温度は原則として60℃以上となるようにします。負荷がピーク時でも55℃を維持できるようにします。

選択肢2. 中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は、配管経路の高い位置に設置する。

気水分離器を取り付け方は、問題文の通りです。

 

中央式給湯設備の配管方式は下向き供給方式の方が、配管内の気泡を除いてから循環させることができます。加熱すると溶存酸素が分離して現れるため、配路経路の高い位置に気液分離器を設置すれば、循環系から空気が取り除け、下向き供給湯には酸素が含まれなくなります。

選択肢3. 給湯管に銅管を用いる場合、かい食を防止するため、管内流速が1.5m/s以下となるように管径を選定する。

問題文の通りです。

 

銅管に流速の高い状態が長く続くと、銅管内に気泡が生じ、気泡によって銅管が局部腐食すなわち「かい食(潰食)」を起こします。かい食防止のためには、流速を1.5m/s以下となるように管径を算出します。

選択肢4. 真空式温水発生機及び無圧式温水発生機は、「労働安全衛生法」によるボイラーに該当することから、取扱いにボイラー技士を必要とする。

温水ボイラーで、水圧が0.1 MPaを超えるか伝熱面積が 4 m2を超える場合は、ボイラー及び圧力容器安全規則の適用を受け、ボイラー技士を必要とします。

 

真空式温水発生機及び無圧式温水発生機は直接発生したお湯を供給する方式のため、圧力が大気圧以下となって、ボイラー及び圧力容器安全規則の適用外となります。

よって、ボイラー技士により取扱いは不要です

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02

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備における貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌の繁殖防止のため、60℃以上とする。

中央式給湯設備における貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌の繁殖防止のため、60℃以上とします。

選択肢2. 中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は、配管経路の高い位置に設置する。

中央式給湯設備の循環経路に気水分離器を取り付ける場合は、配管経路の高い位置に設置します。

選択肢3. 給湯管に銅管を用いる場合、かい食を防止するため、管内流速が1.5m/s以下となるように管径を選定する。

給湯管に銅管を用いる場合、かい食を防止するため、管内流速が1.5m/s以下となるように管径を選定します。

選択肢4. 真空式温水発生機及び無圧式温水発生機は、「労働安全衛生法」によるボイラーに該当することから、取扱いにボイラー技士を必要とする。

真空式温水発生機及び無圧式温水発生機は、「労働安全衛生法」によるボイラーに該当しないため、取扱いにボイラー技士は不要のため、この記述は誤りです。

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