1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問31

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 排水トラップの封水強度を高めるためには、トラップの封水の深さを大きくすることと、トラップの脚断面積比を大きくすることが有効である。
  • 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合の通気管長さは、通気管の実長に局部損失相当長を加算する。
  • 排水立て管の45度を超えるオフセットの上下600mm以内には、排水横枝管を接続してはならない。
  • 排水槽の底面には1/15以上、1/10以下の勾配を設け、最下部には排水ピットを設ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 排水トラップの封水強度を高めるためには、トラップの封水の深さを大きくすることと、トラップの脚断面積比を大きくすることが有効である。

問題文通りです。

 

封水強度を高め得る方法の1つは、排水トラップの封水深さを大きくすることです。

もう1つの方法は、トラップの脚断面積の比(流出脚断面積/流入脚断面積)を大きくすることです。断面積比が大きいと、配水管内の負圧によって発生する流出脚側の流量と、流入脚側の流量が同じであるため、流出脚側の低下する水位高さが、流入脚側の低下水位高さより小さくなるためで、断面積比が大きいことで、破封しにくくなります。

選択肢2. 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合の通気管長さは、通気管の実長に局部損失相当長を加算する。

器具排水負荷単位法で、通気管の管径を決め方は、通気管が接続されている排水管の管径と、それにつながる器具排水負荷単位数の合計から、通気管の配管長を考慮した管径決定方法です。

したがって、通気管の実長に局部損失相当長を加算する必要はありません。

選択肢3. 排水立て管の45度を超えるオフセットの上下600mm以内には、排水横枝管を接続してはならない。

問題文通りです。

 

東京下水道局  

第3章屋内排水設備 2.配水管より(ほとんどの水道局の基準です)

排水横主管を排水立て管に接続する場合、排水立て管が45度を超える角度でオフセットする部分の上下60㎝以内に接続してはならない。」(下図参照)

これは、45度を超えるオフセットでは、排水流れが急になり乱れが生じ、それを横枝管に接続すると、変動が大きくなり、器具に悪影響を及ぼさないようにするための措置です。

選択肢4. 排水槽の底面には1/15以上、1/10以下の勾配を設け、最下部には排水ピットを設ける。

問題文通りです。

 

問題文のようなことをする意味は、排水槽の底部に沈殿した汚泥が残らないように、また、残ったものを清掃しやすくするためです。

参考になった数3

02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 排水トラップの封水強度を高めるためには、トラップの封水の深さを大きくすることと、トラップの脚断面積比を大きくすることが有効である。

排水トラップの封水強度を高めるためには、トラップの封水の深さを大きくすることと、トラップの脚断面積比を大きくすることが有効です。

選択肢2. 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合の通気管長さは、通気管の実長に局部損失相当長を加算する。

器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合の通気管長さは、通気管の実長とし、局部損失相当長は加算しないため、この記述は誤りです。

選択肢3. 排水立て管の45度を超えるオフセットの上下600mm以内には、排水横枝管を接続してはならない。

排水立て管の45度を超えるオフセットの上下600mm以内には、排水横枝管を接続してはいけません。

選択肢4. 排水槽の底面には1/15以上、1/10以下の勾配を設け、最下部には排水ピットを設ける。

排水槽の底面には1/15以上、1/10以下の勾配を設け、最下部には排水ピットを設けます。

参考になった数1