1級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)
問33 (問題A 問33)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年) 問33(問題A 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。
  • 汚物ポンプは、固形物を多く含んだ水を排水するため、それに適したノンクロッグ形ポンプ、ボルテックス形ポンプ等を用いる。
  • 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方からとり、45度Y継手等を用いて排水立て管から分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。
  • 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

問題文通りです。

 

2.5m以下はブランチ間隔0、2階建て建物で階高が2.5m以下なら、排水横主管と2階便所とのブランチ間隔は0とします。

選択肢2. 汚物ポンプは、固形物を多く含んだ水を排水するため、それに適したノンクロッグ形ポンプ、ボルテックス形ポンプ等を用いる。

問題文通りです。

 

汚水用水中モーターポンプは、53mmの球形固形物を通せるようにしており、ポンプ口径は80mm以上が推奨されます。ポンプには羽根車の種類によって、問題文にある型式ががあります。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方からとり、45度Y継手等を用いて排水立て管から分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

結合通気管は、排水立管内の圧力の変化を防止・緩和するために、排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立上げ、45度Y継手等を用いて上方の通気立て管に接続した逃げ通気管です

通気立て管の接続位置は、FLから1m程度のところです。

選択肢4. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

問題文通りです

 

「給排水衛生設備規準」の規定で、オフセットによって、立て管排水が急激な方向転換をする必要に迫られるためで、オフセット部では通気機能障害が起こるため、対策が必要です。

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02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔といいます。

選択肢2. 汚物ポンプは、固形物を多く含んだ水を排水するため、それに適したノンクロッグ形ポンプ、ボルテックス形ポンプ等を用いる。

汚物ポンプは、固形物を多く含んだ水を排水するため、それに適したノンクロッグ形ポンプ、ボルテックス形ポンプ等を用います。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方からとり、45度Y継手等を用いて排水立て管から分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

結合通気管の下端が、その階の排水横枝管が排水立て管に接続する部分より下方になるようにし、45度Y継手等を用いて排水立て管から分岐して立ち上げ、その床面の上方で通気立て管に接続するため、この記述は誤りです。

選択肢4. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはなりません。

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03

排水・通気設備に関する問題です。

各選択肢において、様々な用語を用いて問われており、用語の理解が求められます。

選択肢1. ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

正しい記述です。

ブランチ間隔は、排水立て管(縦方向の排水管)と接続する、排水横枝管(横方向の排水管)の垂直距離の間隔のことです。

2.5mを超える場合は、1ブランチ間隔といいます。2.5mを超えない場合は、ブランチ間隔に数えません。

選択肢2. 汚物ポンプは、固形物を多く含んだ水を排水するため、それに適したノンクロッグ形ポンプ、ボルテックス形ポンプ等を用いる。

正しい記述です。

排水ポンプは、汚物ポンプ・汚水ポンプ・雑排水ポンプの3つに分類されます。

汚物ポンプは、固形物を含む排水を吸入しやすい設計とされており、ノンクロッグ型、ボルテックス型などがあります。

(羽根の枚数や間隔が固形物が通りやすいよう調整されています。)

汚水ポンプと混同しやすいので注意が必要です。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方からとり、45度Y継手等を用いて排水立て管から分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

誤りです。床面の下方ではなく、床面よりおよそ1mで通気立て管に接続するのが正しいです。

結合通気管は、排水立て管内の圧力変化を防止する目的のために、排水立て管と横枝管の接続する部分の下方から、分岐して立ち上げ、床面よりおよそ1mで通気立て管に接続します。

床面より下方で接続すると、通気立て管内に排水が流入する恐れがあります。

選択肢4. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

正しい記述です。

伸頂通気方式は、排水立て管が建物の屋上まで伸びており、屋上の通気筒から大気を取り込み排水する方式です。

(ストローの先端を塞ぐと水が落ちないけど、先端を開放すると水が流れるイメージです。)

そのため、立て管内の排水および空気がスムーズに流れることが重要で、オフセット(エルボーやベンド継手で立て管の軸をずらす配管)を設けると排水不良の原因となる場合があります。

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