1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題B 問24

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題B 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • 工程表作成時に注意すべき項目は、作業の順序と作業時間、休日や夜間の作業制限、諸官庁への申請・届出、試運転調整、検査時期、季節の天候等がある。
  • ネットワーク工程表には、前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が把握しにくいという短所がある。
  • ネットワーク工程表で全体工程の短縮を検討する場合は、当初のクリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮を検討すればよい。
  • 工期の途中で工程計画をチェックし、現実の推移を入れて調整することをフォローアップという。

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この過去問の解説 (1件)

01

ネットワーク工程表を中心に、工程管理に関する問題です。

選択肢1. 工程表作成時に注意すべき項目は、作業の順序と作業時間、休日や夜間の作業制限、諸官庁への申請・届出、試運転調整、検査時期、季節の天候等がある。

工程表作成に当たっては、作業項目ごとの作業時間と作業の順序です。作業中に割り込んでくる重要なポイントには、官庁申請と官庁検査日程があり、個別の検査と総合調整試験があります。

官庁申請が作業中に割り込むよそとしては、計画にない工事が発生して、官庁申請や検査が生じたときで、発生すれば、全体工程を見直し修正します。

作業項目ごとの作業時間を決めるポイントは、休日と夜間工事の有無、作業制限(例えば近隣住民への迷惑のない時間帯など)、それと季節によっては雨や台風など作業制限の有無を考慮します。

選択肢2. ネットワーク工程表には、前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が把握しにくいという短所がある。

ネットワーク工程表は、全体の工程からクリティカルパスを定めるため、前作業が遅れた場合は、後続作業の工程の影響が分かるため工程見直し、必要ならクリティカルパスの変更ができます。

そのため、ネットワーク工程表は、前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が把握しにくいという短所ではなく、把握しやすい長所です

選択肢3. ネットワーク工程表で全体工程の短縮を検討する場合は、当初のクリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮を検討すればよい。

ネットワーク工程表のクリティカルパスは、現段階で最も工期の長い工程ルートが分かり易くした工程です。

全体工程の短縮があった場合は、以前のクリティカルパスの個々の工程より、さらに短い別の工程が現れる可能性があり、全体の個別工程を見直して、新たな工程をもとにクリティカルパスを作成します

選択肢4. 工期の途中で工程計画をチェックし、現実の推移を入れて調整することをフォローアップという。

計画が不確実な要因によって当初のものと違ってきたとき、計画の修正が必要で遅れに対する調整が即応できるような工程変更の手続きが、フォローアップです。

フォローアップは、放置すれば現実とかけ離れる計画に対し、現実の推移を考慮して調整を図ることと言えます。

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