1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問3

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 燃焼において、空気中の酸素濃度が18.5%を下回ると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生量が多くなる。
  • 一酸化炭素は、無色無臭であるが、人体に有害なガスである。
  • 窒素酸化物の発生の仕組みには、主なものとして、燃焼空気中の窒素からのサーマルNOxと、燃料中の窒素化合物からのフューエルNOxがある。
  • 人体からの二酸化炭素発生量は、作業状態によって変化し、エネルギー代謝量に反比例する。

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この過去問の解説 (1件)

01

空気環境のCO 、CO2 、NOX などに関する問題です。

選択肢1. 燃焼において、空気中の酸素濃度が18.5%を下回ると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生量が多くなる。

酸素は大気に約21%含まれていますが、19%に低下すると不完全燃焼となり始め、COを発生させます。

酸素が15%に低下すると、失火します。

選択肢2. 一酸化炭素は、無色無臭であるが、人体に有害なガスである。

一酸化炭素(CO)は、無色無臭であり、人体にとって有害なガスであるため、その濃度が高くなると危険な状態になります。

選択肢3. 窒素酸化物の発生の仕組みには、主なものとして、燃焼空気中の窒素からのサーマルNOxと、燃料中の窒素化合物からのフューエルNOxがある。

窒素酸化物は、燃焼空気中のN2とO2 が高温状態で反応して生成しますが、サーマルNOXと言います。

燃料中の窒素化合物の燃焼によって酸化されるのが、フューエル(fuel)NOXです。

フューエル(fuel)NOXは大部分がNOで、燃焼ガスが冷却するときにNOの一部が酸化され、NO2 になります。

選択肢4. 人体からの二酸化炭素発生量は、作業状態によって変化し、エネルギー代謝量に反比例する。

室内の二酸化炭素(CO2)は、部屋にいる人の呼吸によって増加します。

エネルギー代謝率は、(作業時の代謝量-安静時の代謝量)/基礎代謝量で表されます。

 

エネルギー代謝率が増えるということは、作業時の代謝量が増えることになり、呼吸が激しくなり、二酸化炭素も比例して増加します。

したがって、二酸化炭素発生量が、エネルギー代謝量に反比例するは誤りです

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