1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問2
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
温熱環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- クロ(clo)とは、衣服の断熱性を示す単位で、事務室の執務状態では、夏が6clo、冬10clo程度である。
- メット(met)とは、人体の代謝量を示す単位で、椅座安静状態が1.0metである。
- 予想平均申告(PMV)とは、人体の熱的中立に近い状態の温冷感を予測する指標である。
- 暑さ指数(WBGT)とは、暑熱環境下の熱ストレスを評価する指数で、熱中症の予防の判断に使われ単位は℃である。
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この過去問の解説 (1件)
01
人間と環境、熱と環境などの温熱環境に関する「指標」の問題です。
誤
クロ(clo)は、衣服の断熱性を示す単位です。
1 cloは、気温21℃、相対湿度 50%、気流 5cm/s 以下の室温で、体の表面から放熱量が 1 met の代謝と平行する着衣状態です。
事務室の執務状態では、問題文の数値は誤りで、夏が0.6 clo、冬が1 clo程度です。
正
メット(met)は、熱環境を評価する指標です。
代謝量を単位体表面積当たりで表し、人体の椅子座安静状態の代謝量を 1 met として、その量は 58.2 W/m2 です。
正
予想平均申告(PMV)は、人体と環境との熱交換量から、熱的中立温度を予測して、人体の温熱間を数値化したものです。
暑いがPMV=+3、寒いがPMV=-3とすれば、PMV=0が快適な温熱感です。
なお、PPD(予想不満足者率)は、環境を熱的に不快に感じる人の割合です。
正
問題文通りです。
WBGTは、気温とは異なり、人体と外気との熱収支に着目した指標で、人体の熱収支への影響(湿度、日射・輻射などの周辺の熱環境、気温)を取り入れた指標です。
WBGT=25で注意、25~28で警戒、31になると危険という指針が出されています。
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