1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問12
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
三相誘導電動機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- インバータ制御は高調波が発生するため、フィルタ等の高調波対策が必要である。
- 直入れ始動方式では、一般的に、始動電流は定格電流の2倍程度となる。
- 出力が0.2kW以下の場合は、過負荷保護装置を設けなくてもよい。
- 三相の電線のうちいずれかの2線を入れ替えると、回転方向が逆向きになる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
三相誘導電動機に関する問題です。
正
インバータ制御では、電源部にサイリスタによる電流裁断による高調波が発生するため、電源ラインへのノイズ発生、進相コンデンサの発熱などの障害が起こります。
対策としては、高調波除去のためのフィルターを使用することです。
誤
始動電流は定格電流の2倍程度は誤りです。
三相誘導電動機の直入れ始動方式は、電動機に直接電源電圧を加えるもので、始動電流は、定格電流の5~7倍の電流が流れます。
そのため、三相誘導電動機の始動方式は、スターデルタ始動方式が使われます。
小容量のかご形電動機では、直入れ始動方式が多く採用されています。
正
おそらく正解とします。理由は、以下の法的規則からです。
「屋内に施設する電動機(出力が0.2 kW以下は除く)には、過電流による電動機の焼損で火災が発生しないように、過電流遮断器の施設や他の適切な措置を講じる。」
「電気設備に関する技術基準を定める省令第65条」
「屋内施設の電動機には、電動機が焼損する過電流を自動的に阻止し、警報する装置を設ける。次の各号のいずれかが該当すれば設ける必要はない。
1.電動機を運転中、取扱者が常に監視できる位置に設置する。
2.電動機の構造上などで、電動機巻線に電動機焼損の過電流を生じない。
3.電動機が単相で、電源側電路施設の過電流遮断器の定格電流が15A以下の場合。
4.電動機の出力が0.2kW以下の場合。」
「電技解釈第153条」
以上のように法規では、屋内に施設の電動機には、出力が0.2kW以下であれば、過負荷保護装置は必要ありません。
しかし、問題文には、屋内用とは書いていないため、確実に正解とは言えません。
正
三相誘導電動機の三相の電線のいずれか2線を入れ替えると、回転が逆向きになります。
理由は、回転磁化に向きが逆になるためです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問11)へ
令和5年度(2023年)問題一覧
次の問題(問13)へ