1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問13 (問題A 問13)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問13(問題A 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の建築物に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離をいう。
  • 耐震壁は、地震に対して有効であり、バランスよく配置しなければならない。
  • コンクリート壁の特定の箇所に、ひび割れを集中させるために設ける目地を、ひび割れ誘発目地という。
  • 鉄筋とコンクリートは、常温では線膨張係数がほぼ等しい。

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この過去問の解説 (3件)

01

鉄筋コンクリート及び鉄筋コンクリート造の建築物に関する問題です。

選択肢1. 柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離をいう。

柱の鉄筋コンクリートは、主筋の周りに帯筋が包むように巻かれ、コンクリートで固められます。

かぶり厚さは、帯筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離です。

選択肢2. 耐震壁は、地震に対して有効であり、バランスよく配置しなければならない。

耐震壁は、耐力壁の一種で、地震時に大きな力を負担します。

大規模の建物では、構造計算から、必要な耐震壁の量や配置がバランスよくできているかを、確認することが必要です。

選択肢3. コンクリート壁の特定の箇所に、ひび割れを集中させるために設ける目地を、ひび割れ誘発目地という。

ひび割れ誘発目地は、ひび割れを集中的に発生させることを目的として、コンクリート壁の特定の箇所にひび割れが発生する位置を計画的に決め、所定の間隔で断面欠損部を設けることです。

選択肢4. 鉄筋とコンクリートは、常温では線膨張係数がほぼ等しい。

鉄筋とコンクリートの常温における線膨張率はほぼ等しいです。

そのため、温度上昇で鉄筋もコンクリートも同程度に膨張し、温度低下で同程度に収縮し、鉄筋とコンクリートの間にずれが生じにくく、温度へかで安定する利点があります。

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02

建築学のコンクリートに関する問題です。

選択肢1. 柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離をいう。

×

 

柱の鉄筋のかぶり厚さは

帯筋・あばら筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離です。

選択肢2. 耐震壁は、地震に対して有効であり、バランスよく配置しなければならない。

 

文章の通りです。

選択肢3. コンクリート壁の特定の箇所に、ひび割れを集中させるために設ける目地を、ひび割れ誘発目地という。

 

ひび割れ誘発目地とは

コンクリートやモルタル等の構造物に

意図的にひび割れが入りやすい場所を作るためのすき間です。

 

よって文章は正しいです。

選択肢4. 鉄筋とコンクリートは、常温では線膨張係数がほぼ等しい。

 

文章の通りです。

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03

鉄筋コンクリート造に関する問題です。

選択肢1. 柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側からコンクリートの表面までの最短距離をいう。

誤りです。

 

柱の鉄筋は主筋の周りをあばら筋、帯筋が囲う形で構成されています。

かぶり厚さとは、コンクリートの表面から一番近い鉄筋の距離を言います

そのため、柱の鉄筋でのかぶり厚さはあばら筋、帯筋との距離となります。

 

選択肢2. 耐震壁は、地震に対して有効であり、バランスよく配置しなければならない。

その通りです。

 

 

選択肢3. コンクリート壁の特定の箇所に、ひび割れを集中させるために設ける目地を、ひび割れ誘発目地という。

その通りです。

 

コンクリートは温度変化、乾燥収縮、荷重などの理由によって、

ひび割れが避けられないものとなっています。

しかし、無秩序にひび割れが発生すると外観的にも悪い、防水が切れる、などの問題が発生します。

そのため、事前にひび割れが生じやすい箇所に目地をいれることで

ひび割れを集中させます。その目地をひび割れ誘発目地といいます。

 

選択肢4. 鉄筋とコンクリートは、常温では線膨張係数がほぼ等しい。

その通りです。

 

鉄筋コンクリートでは、鉄筋が引張力、コンクリートが圧縮力を負担します。

そして線膨張係数は1.0×10^(-5)です。

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