1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問14

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の梁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 同じ大きさの二つの梁貫通孔の中心間隔は、梁貫通孔の径の3倍以上とする。
  • 梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの1/2以下とする。
  • 梁の側面のせき板は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上で取り外すことができる。
  • 梁の幅止め筋は、コンクリート打設時にあばら筋(スターラップ)のはらみを防止する。

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この過去問の解説 (1件)

01

鉄筋コンクリート造の梁に関する問題です。

選択肢1. 同じ大きさの二つの梁貫通孔の中心間隔は、梁貫通孔の径の3倍以上とする。

梁貫通孔が並列に並ぶときは、隣り合う梁貫通孔の中心の間隔は、梁貫通孔の径平均の3倍以上とします。

選択肢2. 梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの1/2以下とする。

梁せいの1/2以下は誤りです。

梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの 1/3 以下とします。

 

なお、梁せいは、梁の上端から下端まで距離で、高さになります。梁には上から力が掛かることから、梁の高さ梁せいで、曲げや剪断力に対し耐久性があるかどうかの指標になります。

選択肢3. 梁の側面のせき板は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上で取り外すことができる。

せき板や支柱の取外しについては、「建設省告示第110号(建築基準法施行令第七十六条第二項の規定に基づく現場打コンクリートの型わく及び支柱の取りはずしに関する基準)」で決められています。

概略は、次のように規定されています。

 

型枠在置期間

区分建築物セメント種

存置

日数

(15℃

以上)

コンクリート

圧縮強度

せき板

基礎・

梁側・

柱・壁

早強ポルト

ランドセメント

5N/mm2

普通ポルト

ランドセメント、

高炉セメント

B種、他

中庸熱ポルト

ランドセメント、

版下・

梁下

早強ポルトランド

セメント

コンクリート

の設計基準

強度の50%

普通ポルトランド

セメント、他

中庸熱ポルト

ランドセメント、

低熱ポルト

ランドセメント

10
支柱版下

早強ポルト

ランドセメント

コンクリート

の設計基準

強度の85%

普通ポルト

ランドセメント、

17

中庸熱ポルト

ランドセメント、

28
梁下

普通ポルト

ランドセメント、

28100%

選択肢4. 梁の幅止め筋は、コンクリート打設時にあばら筋(スターラップ)のはらみを防止する。

スターラップ筋は、鉄筋コンクリート梁の主筋に一定間隔で巻いて、地震などで梁に発生するせん断力を防止します。

幅止め筋は、コンクリートが硬化するまで、鉄筋位置を保持するために、一定間隔で配筋する鉄筋です

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