1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問15 (問題A 問15)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問15(問題A 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

建築計画に関する記述のうち、夏期の省エネルギーの観点から、適当でないものはどれか。
  • 建物の平面形状が長方形の場合、長辺が東西面となるように計画する。
  • 外壁面積に対する窓面積の比率を小さくする。
  • 外壁の色は、日射吸収率の小さい白色系とする。
  • 外壁の塗装には、太陽光の赤外線を反射し、建物の温度上昇の抑制に効果のある塗料を使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

夏期の省エネルギーの観点から、建築計画に関する問題です。

選択肢1. 建物の平面形状が長方形の場合、長辺が東西面となるように計画する。

長辺は、東西面ではなく、南か北向きにします。

東西面は日射の影響を受けやすいため、長辺は南か北向きとした方が、負荷が少なくなります。正面は南向きとして、長方形の長手方向を東西の軸とします。

建物の形状を長方形から、正方形に近づけることで、熱負荷を下げる効果があります。

選択肢2. 外壁面積に対する窓面積の比率を小さくする。

外壁に比べ窓ガラスの方が熱通過率が大きく、また、窓ガラスのガラス面の日射負荷も大きくなります。したがって、負荷を下げるために、問題文のように、窓面積の比率を小さくします。

選択肢3. 外壁の色は、日射吸収率の小さい白色系とする。

外壁の色は、日射吸収率が小さく明るい色を選択します。

選択肢4. 外壁の塗装には、太陽光の赤外線を反射し、建物の温度上昇の抑制に効果のある塗料を使用する。

遮熱塗料は、熱の伝える電磁波の赤外線を反射する塗料です。

また、断熱コートという塗料は、赤外線を反射する遮熱効果と、熱伝導をブロックする効果があり、外部からの熱を遮断します。

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02

空調設備の建築計画に関する問題です。

選択肢1. 建物の平面形状が長方形の場合、長辺が東西面となるように計画する。

×

 

長辺は南北面にします。

日射負荷が大きい東西→短辺

日射負荷が小さい南北→長辺

 

となります。

 

選択肢2. 外壁面積に対する窓面積の比率を小さくする。

 

外壁面積に対して

熱伝導率・日射負荷の大きい窓面積の比率を小さくします。

 

よって設問は正しいです。

選択肢3. 外壁の色は、日射吸収率の小さい白色系とする。

 

文章の通りです。

 

黒色系よりも白色系は日射吸収が小さくなります。

選択肢4. 外壁の塗装には、太陽光の赤外線を反射し、建物の温度上昇の抑制に効果のある塗料を使用する。

 

文章の通りです。

 

建物の温度上昇の抑制に効果のある塗料を

遮熱塗料と言います。

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03

夏季の省エネの観点での建築計画に関する問題です。

選択肢1. 建物の平面形状が長方形の場合、長辺が東西面となるように計画する。

誤りです。

 

夏季は可能な限り、窓から中に入る日射が少ない方が省エネにつながります。

東西面を長辺とすると、朝から夕方まで一日中熱負荷がかかっていることとなります。

そのため、建物の平面形状が長方形の場合は南北面を長辺とする方がいいです。

なお、平面形状は正方形に近い方が省エネには有効となります。

選択肢2. 外壁面積に対する窓面積の比率を小さくする。

その通りです。

 

夏季は日射が大きな熱負荷となります。

そのため、窓面積を小さくすることは、負荷を減らすこととつながるため

省エネに有効となります。

選択肢3. 外壁の色は、日射吸収率の小さい白色系とする。

その通りです。

 

省エネには熱負荷を減らすことが必要不可欠となります。

外壁色を白にすると、日射吸収率が下がり、熱負荷を減らすこととつながります。

そのため、有効な方法といえます。

選択肢4. 外壁の塗装には、太陽光の赤外線を反射し、建物の温度上昇の抑制に効果のある塗料を使用する。

その通りです。

 

省エネには熱負荷を減らすことが必要不可欠となります。

赤外線の熱負荷は大きいため、それを避けることができるのは

大きく熱負荷の抑制となります。

そのため、有効な方法といえます。

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