1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問16

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ペリメーター空気処理方式は、コールドドラフトの防止に有効である。

  • 床吹出し方式は、暖房運転時の居住域における垂直方向の温度差が大きい。
  • 定風量単一ダクト方式は、各室で時刻別負荷変動パターンが異なる場合、各室間で温度のアンバランスが生じやすい。
  • ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果が得にくい。

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この過去問の解説 (1件)

01

空気調和方式に関する問題です。

選択肢1.

ペリメーター空気処理方式は、コールドドラフトの防止に有効である。

エアバリア方式では、ペリメーターからの熱負荷を除去する方式であるため、冬場のコールドドラフト防止に有効です。

エアフローウィンドウ方式では、日射をブラインドで除去するため、コールドドラフトは無視できます。

選択肢2. 床吹出し方式は、暖房運転時の居住域における垂直方向の温度差が大きい。

床吹出し方式は、暖房運転時ではなく冷房運転時の居住域における垂直方向の温度差が大きくなります。

 

床吹出し方式は、床吹出し口から室内に送風され、室内で温度と湿度が制御され、還気は天井チャンバーなどから出て、空調機に戻る方式です。

選択肢3. 定風量単一ダクト方式は、各室で時刻別負荷変動パターンが異なる場合、各室間で温度のアンバランスが生じやすい。

定風量単一ダクト方式は、中央空調機から、1本のダクトで全部の部屋へ一定の風量を導くものです。

空調機の持つエリアの温度と湿度はその空調機でコントロールされるため、どの部屋も同じ調整された空気が行き渡ります。

欠点として、問題文のようなことが起こります。

選択肢4. ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果が得にくい。

ファンコイルユニット・ダクト併用方式は、各部屋にファンコイルユニット(小型空調機)を置いて、ペリメータ部や外皮負荷を熱処理し、機械室設置の空調機で外気や還気を冷却・加熱して供給する方式です。

一方、全空気方式は、外気を機械室空調機で処理して各部屋に導入する方式です。

2つの方式を比べると、前者の方が明らかに外気給気量が少なく、外気冷房の効果が得にくいことが分かります。

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