1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問25

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

排煙設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ただし、本設備は「建築基準法」による、避難安全検証法(区画、階、全館)及び特殊な構造によらないものとする。
  • 機械排煙設備において、特別避難階段の付室を兼用する非常用エレベーターの乗降ロビーの排煙機風量は、6m3/s以上とする。
  • 防煙垂れ壁は、原則として、天井面より50cm以上下方に突出した不燃材料で造られたものとする。
  • 自然排煙の防煙区画と機械排煙の防煙区画との間は、間仕切区画に代えて垂れ壁による区画としてもよい。
  • 同一防煙区画内に可動間仕切りがある場合、間仕切られるそれぞれの室に排煙口を設け連動させる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

排煙設備問題については、数値の誤りがないかをチェックしましょう。数値に誤りがなさそうであれば、規定に誤りがあるので選択肢を絞ることが可能です。

選択肢1. 機械排煙設備において、特別避難階段の付室を兼用する非常用エレベーターの乗降ロビーの排煙機風量は、6m3/s以上とする。

設問の通りです。

排煙機の風量は1秒間につき4㎥兼用する場合にあっては6㎥)以上の空気を排出する能力を有する必要があります。

「特別避難階段の階段室又は付室の構造を定める件」(国土交通省告示第599号)

 

選択肢2. 防煙垂れ壁は、原則として、天井面より50cm以上下方に突出した不燃材料で造られたものとする。

設問の通りです。

防煙垂れ壁は、原則として、天井面より50cm以上下方に突出した不燃材料で造られたものとします。

選択肢3. 自然排煙の防煙区画と機械排煙の防煙区画との間は、間仕切区画に代えて垂れ壁による区画としてもよい。

設問は誤りです。

自然排煙と機械排煙を併用する場合の区画については垂れ壁ではなく不燃材で造り、または覆われた「防煙壁」によって区画する必要があります。

選択肢4. 同一防煙区画内に可動間仕切りがある場合、間仕切られるそれぞれの室に排煙口を設け連動させる。

設問の通りです。

同一防煙区画内に可動間仕切りがある場合は、それぞれの室に排煙口を設け連動させます。防煙区画はあくまでも一体の室として扱いますが、可動間仕切りでわけられた2室の両方を排煙する必要があります。

まとめ

自然排煙、機械排煙等、排煙方式が異なる方式が隣接する場合は防煙垂れ壁ではなく、間仕切りにて区画することをよく覚えておいてください。

参考になった数2

02

排煙設備に関する問題です。

選択肢1. 機械排煙設備において、特別避難階段の付室を兼用する非常用エレベーターの乗降ロビーの排煙機風量は、6m3/s以上とする。

非常用エレベータの乗降ロビーの排煙機の能力は4 m3/s 以上ですが、兼用ロビーの場合は、 6 m3/s 以上です。

選択肢2. 防煙垂れ壁は、原則として、天井面より50cm以上下方に突出した不燃材料で造られたものとする。

防煙区画は、500 m2 ごとに不燃材料で造るか、天井面から50 cm以上下方に突き出した垂れ壁で区画します。

選択肢3. 自然排煙の防煙区画と機械排煙の防煙区画との間は、間仕切区画に代えて垂れ壁による区画としてもよい。

自然排煙の防煙区画と機械排煙の防煙区画が接する場合、接する所の区画は、防煙壁による区画とはせず完全な間仕切壁によって区画します。

選択肢4. 同一防煙区画内に可動間仕切りがある場合、間仕切られるそれぞれの室に排煙口を設け連動させる。

可動間仕切りがある2つの防煙区画では、それぞれ排煙口を設け、どちらかの手動起動装置を作動させたときは、それぞれの排煙口を連動して同時に開放するようにします。

参考になった数2