1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問26

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

上水道施設に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の残留塩素濃度は、遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上保持できるようにする。
  • 取水施設は、取水された原水を浄水施設まで導く施設であり、その方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。
  • 凝集池には、原水中に浮遊している砂等の粒子を短時間に沈殿除去させるために水道用硫酸アルミニウム等を注入する。
  • 配水施設は、配水池、ポンプ等で構成され、浄化した水を給水区域の需要家にその必要とする水圧で所要量を配水するための施設である。

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この過去問の解説 (2件)

01

上水道施設に関する問題です。

選択肢1. 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の残留塩素濃度は、遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上保持できるようにする。

水道施設の管理及び運営では、消毒やその他の衛生上必要な対応を行います。「水道法22条(衛生上の措置)」

水道施設の衛生上の措置の1つが、家庭など需要者の給水栓の水が、遊離残留塩素が0.1mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすることです。

「水道補施行規則第17条(衛生上必要な措置)」

選択肢2. 取水施設は、取水された原水を浄水施設まで導く施設であり、その方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。

3つの施設が混合して問題文になっています。以下に、施設の役割を示します

取水施設は、河川や地下水から水を取り入れるときに洗い気味や砂を取り除き、導水施設に送る施設です。

取水された原水を浄水施設まで導く施設は、導水施設です。

また、自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式を行うのは、配水施設です。

選択肢3. 凝集池には、原水中に浮遊している砂等の粒子を短時間に沈殿除去させるために水道用硫酸アルミニウム等を注入する。

凝集用薬品注入設備は、原水中に浮遊する砂などの粒子を短い時間で沈殿させて除去する設備です。

凝集池は、混和池とフロック形成池で構成され、混和池で原水と凝集剤を混和させます。

凝集剤には、水道用硫酸アルミニウム、水道用ポリ塩化アルミニウムなどを使います。

選択肢4. 配水施設は、配水池、ポンプ等で構成され、浄化した水を給水区域の需要家にその必要とする水圧で所要量を配水するための施設である。

問題文の通りです。

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02

普段空調設備に携わっている方にはなじみが無いものかと思いますが、用語からイメージを膨らませて問題を解いてみてください。

選択肢1. 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の残留塩素濃度は、遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上保持できるようにする。

設問の通りです。

需要家の給水栓における水の残留塩素濃度は、遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上です。

選択肢2. 取水施設は、取水された原水を浄水施設まで導く施設であり、その方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。

設問は誤りです。

取水された原水を浄水施設まで導く施設は導水施設です。

選択肢3. 凝集池には、原水中に浮遊している砂等の粒子を短時間に沈殿除去させるために水道用硫酸アルミニウム等を注入する。

設問の通りです。

凝集池には、原水中に浮遊している砂等の粒子を短時間に沈殿除去させるために水道用硫酸アルミニウム等を注入します。

選択肢4. 配水施設は、配水池、ポンプ等で構成され、浄化した水を給水区域の需要家にその必要とする水圧で所要量を配水するための施設である。

設問の通りです。

配水施設は、配水池、ポンプ等で構成され、浄化した水を給水区域の需要家にその必要とする水圧で所要量を配水するための施設です。

まとめ

余裕があれば勉強すべきですが、深入りせず、進めてもよいかと思います。

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