1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問27

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

下水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 分流式の汚水管きょは、合流式に比べ小口径のため、管きょの勾配が急になり埋設が深くなる場合がある。
  • 流域下水道とは、2以上の市町村の区域における下水又は雨水を排除するものをいう。
  • 管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が小さい。
  • 分流式の下水道では、降雨の規模によっては、処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されることがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

下水道に関する問題です。

選択肢1. 分流式の汚水管きょは、合流式に比べ小口径のため、管きょの勾配が急になり埋設が深くなる場合がある。

合流式の管径は汚水管の径に比べて大きくなります。

一方、分流式の汚水管径は小口径で、管の勾配が急で深くなる場合があります。

選択肢2. 流域下水道とは、2以上の市町村の区域における下水又は雨水を排除するものをいう。

流域下水道は、2つ以上の市町村の区域から排除された下水を、排除または処理するために、地方公共団体が管理し、終末処理場を有する下水道です。

選択肢3. 管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が小さい。

汚水管きょ流速は、計画下水量の0.6~3.0 m/sで、雨水管きょや合流管きょは 0.8~3.0 m/sとしています。したがって、最小流速は、雨水管きょより、汚水管きょの方が小さくなります。

選択肢4. 分流式の下水道では、降雨の規模によっては、処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されることがある。

分流式の下水道ではなく、合流式の下水道です

 

水質保全上、合流式下水道では、降雨時の規模によっては、汚水の一部が処理施設を通らずに、直接河川や公共水域に放流される場合があり、衛生上の問題から雨天時の越流水対策が必要です。

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02

下水道に関する問題ですが、衛生設備工事で行う建物内の排水配管や空調設備工事で行うドレン配管と基本的な考えは同様になります。

選択肢1. 分流式の汚水管きょは、合流式に比べ小口径のため、管きょの勾配が急になり埋設が深くなる場合がある。

設問の通りです。

合流式と比較し分流式の汚水管きょは小口径となります。小口径の分、勾配も急になりますので、埋設が深くなることがあります。

選択肢2. 流域下水道とは、2以上の市町村の区域における下水又は雨水を排除するものをいう。

設問の通りです。

流域下水道とは、2以上の市町村の区域における下水又は雨水を排除するものをいいます。

選択肢3. 管きょ内で必要とする最小流速は、雨水管きょに比べて、汚水管きょの方が小さい。

設問の通りです。

汚水管きょの方雨水管きょに比べてが最小流速が小さくなります。

選択肢4. 分流式の下水道では、降雨の規模によっては、処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されることがある。

設問は誤りです。

合流式の下水道では、降雨の規模によっては、処理施設を経ない汚水が公共用水域に放流されることがあります。

まとめ

合流方式の下水道では、文字通り汚水、雨水が同じ配管に流れますので、降雨の規模が大きい場合、処理施設の許容をオーバーするため、処理施設を経ず汚水が放流されてしまう場合があります。

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