1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問35 (問題A 問35)
問題文
ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問35(問題A 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 供給ガスの発熱量は、一般的に、総発熱量(高発熱量)から排ガス中の水蒸気が持つ蒸発熱を差し引いた低発熱量で表される。
- 都市ガスの種類は、数字とアルファベットの組合せで表し、A、B、Cは燃焼速度を示しAが最も遅く、B、Cの順で速くなる。
- 都市ガス配管の試験は、最高使用圧力以上の圧力で気密試験を行い、漏洩がないことを確認する。
- 液化石油ガス(LPG)設備に用いる配管は、0.8MPa以上の圧力で行う耐圧試験に合格したものとする。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
ガス設備の供給ガスや配管に関しての問題です。
誤
供給ガスの発熱量は、高発熱量で表されます。低発熱量で表されるは誤りです。
ガスは数種類のガスの混合ガスで、ガスの発熱量は、ガスが標準状態(0℃、1気圧)で 1 m3 が完全燃焼したときに発生する熱量 [kJ/m3]です。
燃焼で発生した熱量から、水蒸気の蒸発熱を引いた値が低発熱量(真発熱量)と言います。
ガスの燃焼による発熱量に、低発熱量を加えた値を、総発熱量(高発熱量)と言います。
供給ガスの発熱量は、高発熱量で表されます。
正
問題文の通りです。
都市ガスは、燃焼速度ウォッベ指数によって、7グループに分類されます。
例えば燃焼速度は、13Aが35~47、5Cが42~68 です。
正
問題文の検査は、圧力保持による気密試験の方法で、基本的に文章のように行います。
ガス配管の容積と最高使用圧力によって定められた保持時間の間圧力を維持し、定められた圧力測定器具をもって、検査前と後で圧力差を確認する方法です。
(「ガス工作物技術基準の解釈例(経済産業省)」)
正
問題文の通りです。
問題文は、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則第44条(消費設備の技術上の基準)」で規定されています。
また、調整器とガスメータ間の配管などの配管でも、同じ耐圧試験の規定内容です。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
02
この問題はガス配管の気密試験及び、ガスの特徴についての問題です。
誤りです。
供給ガスの発熱量は高発熱量で表示されます。
ここでは低発熱量で表されるとあるので、その部分が間違いです。
ガスの発熱量とは、ガスが完全燃焼した際に得られる熱量のことで、
総発熱量(高発熱量)=低発熱量(真発熱量)+蒸気潜熱 となります。
供給ガスの発熱量は総発熱量(高発熱量)で表されます。
その通りです。
ガスはその燃焼速度とウォッベ指数によって7グループ13種類に分類されます。
一般的に都市ガスとして供給されている13Aと分類されるガスは、
燃焼速度が35~47、ウォッベ指数が52.7~57.8 とされています。
また5Cと分類されるガスは、燃焼速度が42~68、ウォッベ指数が21.4~24.5 です。
その通りです。
都市ガス配管の気密試験は原則、最高使用圧力の1.1倍以上の圧力にて試験を行わなければなりません。
また、気密試験はガス事業者の認定を受けたものが実施する必要があります。
その通りです。
「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」による性能基準法律施行基準 第44条(消費設備の技術上の基準)によって決められております。
なお、配管はその設置又は変更の工事の終了後に行う8.4kPa以上の圧力による気密試験に合格するものであること、と記載もあります。
この問題は、配管の気密試験及びガスの特徴に関しての問題でした。
気密試験の試験圧力は水や冷媒ともまた違う試験圧力となっているので、
混ざらないようにひとつずつ着実に暗記するようにしてください。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問34)へ
令和5年度(2023年) 問題一覧
次の問題(問36)へ