1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問36 (問題A 問36)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問36(問題A 問36) (訂正依頼・報告はこちら)

浄化槽に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 浄化槽は、し尿、雑排水、工場排水、雨水等を処理する設備又は施設である。
  • 浄化槽の生物学的処理には、生物膜法や活性汚泥法がある。
  • 生物膜法は、接触材に付着した生物膜で浄化する方式であり、回転板接触方式、接触ばっ気方式等がある。
  • 活性汚泥法は、水中に浮遊する微生物を利用し浄化する方式であり、長時間ばっ気方式、標準活性汚泥方式等がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

浄化槽に関する問題です。

選択肢1. 浄化槽は、し尿、雑排水、工場排水、雨水等を処理する設備又は施設である。

浄化槽は、し尿、工場排水と雨水以外の雑排水(生活排水など)を処理する設備または施設です。

「水道法第2条(定義)第1項第1号」で次のように、規定されています。

「浄化槽便所と連結し、し尿及と雑排水(工場廃水、雨水、特殊排水を除く)を処理し、下水道法の公共下水道以外に、放流する設備又は施設です。」

選択肢2. 浄化槽の生物学的処理には、生物膜法や活性汚泥法がある。

問題文通りです。

 

生物膜法は、固体漂目に付着・生成した生物成膜で汚水の浄化を図る方法です。

活性汚泥法は、汚水中の有機物を食料として繁殖した微生物を静置し、汚泥と上澄水に分けて浄化させる方法です。

選択肢3. 生物膜法は、接触材に付着した生物膜で浄化する方式であり、回転板接触方式、接触ばっ気方式等がある。

生物膜法については、問題文通りです。

選択肢4. 活性汚泥法は、水中に浮遊する微生物を利用し浄化する方式であり、長時間ばっ気方式、標準活性汚泥方式等がある。

活性汚泥法については、問題文通りです。

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02

浄化槽に関する問題です。

 

選択肢1. 浄化槽は、し尿、雑排水、工場排水、雨水等を処理する設備又は施設である。

 

浄化槽し尿・生活雑排水を処理する施設です。

工場排水・雨水は対象外です。

 

よって設問は誤りです。

 

選択肢2. 浄化槽の生物学的処理には、生物膜法や活性汚泥法がある。

 

文章の通りです。

 

浄化槽の生物学的処理方法には

生物膜法・活性汚泥法の2つがあります。

選択肢3. 生物膜法は、接触材に付着した生物膜で浄化する方式であり、回転板接触方式、接触ばっ気方式等がある。

 

文章の通りです。

 

生物膜法とは接触材に付着した生物膜を利用して

有機物を分解・浄化する方法です。

生物膜法回転板接触方式接触ばっ気方式があります。

選択肢4. 活性汚泥法は、水中に浮遊する微生物を利用し浄化する方式であり、長時間ばっ気方式、標準活性汚泥方式等がある。

 

文章の通りです。

 

活性汚泥法は水中に浮遊する微生物を利用して

有機物を分解・浄化する生物学的処理法です。

活性汚泥法で長時間ばっ気方式・標準活性汚泥方式等の

方式があります。

参考になった数1

03

浄化槽に関する問題です。

選択肢1. 浄化槽は、し尿、雑排水、工場排水、雨水等を処理する設備又は施設である。

誤りです。

 

浄化槽とは下水道が無い地域において、水洗トイレの汚水と台所・風呂場などの雑排水を浄化し、河川等の下水道以外に放流する設備のことをさします。

そのため、工場排水、雨水の記載が誤りとなります。

選択肢2. 浄化槽の生物学的処理には、生物膜法や活性汚泥法がある。

その通りです。

 

生物処理法とは自然界に存在する微生物や細菌を用いて、有機物を分解する処理法です。

活性汚泥法・好気性脱窒法・微生物膜法・生物膜法などがあります。

選択肢3. 生物膜法は、接触材に付着した生物膜で浄化する方式であり、回転板接触方式、接触ばっ気方式等がある。

その通りです。

 

回転板接触法は、回転する円盤の表面に微生物の膜を作り、それを汚水に接触させることで浄化する方式です。

接触ばっ気方式は、反応タンク内に微生物を付着させた接触材を浸し、汚水に接触させる方式です。

選択肢4. 活性汚泥法は、水中に浮遊する微生物を利用し浄化する方式であり、長時間ばっ気方式、標準活性汚泥方式等がある。

その通りです。

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