1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問50 (問題B 問6)
問題文
配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問50(問題B 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 蒸気管の横走り管を、形鋼振れ止め支持により下方より支持する場合には、ローラ金物等を使用する。
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断は、チップソーカッターを使用する。
- 周囲の気温が0℃以下の場合は、原則として溶接作業を行わない。
- 空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般的に、冷温水管の還り管に設ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
配管及び配管附属品の施工に関する問題です。
正
蒸気管の横走り管については、問題文通りです。
なお、蒸気管の横走り管は、伸縮継手と固定点との中間に、座屈を防止するために、形鋼振れ止めで支持します。
誤
鋼管やライニング鋼管の切断では、丸のこ、帯のこ(帯のこ盤=バンドソー)、弓のこ盤のような金のこ(切断機)を使い、管軸に対し直角に切断します。
切断時のポイントは、バリやかえりを生じない切断方法とし、切断面をほぼ真円にします。
注意する点は、ガス切断のような発熱を伴うもの、多量の切粉を発するチップソーカッターは、使用しないことです。
正
現場での溶接時の主な注意点は次のようになります。
・降雨・降雪・強風の時は溶接をしません。
・周囲気温が0℃以下の時は溶接をしません。
なお、周囲が―15℃以上であれば、溶接部を予熱する方法もあります。
・溶接は下向き溶接とします。
・溶接前に、水分・油・塗料など溶接面に障害となるものを除去します。
正
空気調和機の冷温水管は、流出側(還り管)はコイル上部から、流入側(往き管)はコイル下部へ接続します。空気調和機の冷温水管の返り管側に電動三方弁を設けて、冷温水量を調節します。
電動三方弁は混合型と分流型がありますが、冷温水量を調節する電動三方弁は、混合型が使用されます。
冷温水コイル周りの配管系を参考に下図に示します。
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02
配管及び、配管付属品の施工に関わる問題です。
その通りです。
蒸気管は熱伸縮が大きい配管となるため、
ローラー金物等を使用し、横方向の伸縮に対応できるようにしておく必要があります。
誤りです。
硬質塩化ビニルライニング鋼管はバンドソーなどを用いて、切断面に高熱や反りが発生しないようにする必要があります。
チップソーなどを使用した場合、切断面に反りが発生することで、継手のコア部と接触、破損をする恐れがあります。
その通りです。
周囲の気温が0℃以下の環境での溶接作業は、
溶接部分が急激に冷やされ、脆くなる恐れがあるため、原則として作業は行いません。
その通りです。
混合型電動三方弁は流量を調整し、絞った残りの水が還り管に直接つながるバイパス回路に流れるための制御機器です。
基本的には、弁に大きな負担がかからないように還り管に取り付ける様に設計されています。
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03
配管・附属品に関する問題です。
〇
文章の通りです。
ローラ金物を使用することで
振動や衝撃の吸収等の効果がある為、
使用するのが一般的です。
✕
硬質塩化ビニル鋼管の切断には
丸のこ・帯のこ盤を使用して切断します。
よって設問は誤りです。
〇
文章の通りです。
低温環境で溶接作業を行うと
溶接の品質や安全性に影響を及ぼす可能性がある為、
気温0℃以下の場合、溶接作業を行わないです。
〇
文章の通りです。
混合型電動三方弁は還り管に設けます。
・温度制御の安定化
・エネルギー効率の向上
・機器負荷の軽減
が主な理由です。
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