1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題B 問24

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この過去問の解説 (1件)

01

ネットワーク行程を中心とした、工程管理に関する問題です。

選択肢1. ネットワーク工程表のクリティカルパス以外の作業は、フロートを消化してもクリティカルパスになることはない。

例えば、A→B→C→完工、A→D→C→完工という2つの工程があり、前者は15日、後者は13日の工程とします。

クリティカルパス工程は、前者の工程で、後者は2日のフロートを持つ工程です。

もし、A→Dの工程が遅れ2日となると、後者の工程ではフロートがなくなり、全行程15日になります。

したがって、フロートのあった後者のパスは、フロートがなくなった時点で、クリティカルパスとなります

選択肢2. ネットワーク工程表で、点線の矢印で示したものをダミーというが、この経路はクリティカルパスになることはない。

➀→②→③→④という経路と、➀→⑤→⑥→④という経路があったとき、⑥から④に工事を進めるには、③の工事が終了しないと⑥の工事が始められないという経路があったとします。

➀→②→③→④のより➀→⑤→⑥→④の日数が長ければ、➀→⑤→⑥→④がクリティカルパスになります。

 

③…⑥の経路がダミーになり、➀→②→③の日数が➀→⑤→⑥より長ければ、

クリティカルパスは、ダミーの経路を含めた経路、➀→②→③→⑥→④になります。

 

したがって、ダミー経路を含めた経路が、クリティカルパスになる場合があります

選択肢3. 配員計画とは、経済的かつ合理的となるよう各作業の作業人数を調整し、人員の平準化を図ることで、マンパワースケジューリングともいう。

ネットワーク行程で、計画した工程が技術者や作業者などから見て、経済的で合理的になるように、各工程での作業に掛ける時間と作業者数を決めることです。

 

例えば、ネットワーク生じたフロートを利用して、最も作業時間と作業者数が厳しい状態になっている工程に、フロートの数日分を厳しい工程に割り振ることで、人員や使用機械の平準化が進められます。

選択肢4. 労務費、材料費、仮設費等の直接費と間接費を合わせた総工事費が最小となる経済的な施工速度を経済速度といい、このときの工期を最適工期という。

直接費は、労務費、材料費、仮設費等で、施工速度を上げると超過勤務や緊急材料費を使うなどで、直接費は上昇します。

間接費は、管理費、共通仮設費、減価償却費、金利などで、施工速度を上げると間接費は期間が短くなるため加工します。

 

総工事費は、直接費と間接費の総和で、時間をx軸、費用をy軸にとってグラフを描くと、下向きの二次曲線となり、このグラフの変曲点が、総工事費が安くなるため、最も経済的な経済速度で、このときの工期が最適工期です。

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