1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題B 問27
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題B 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 真空又は窒素加圧の状態で搬入された冷凍機は、据付け時に気密保持されていることを確認する。
- 天井スラブの下面において、あと施工アンカーを上向きで施工する場合、接着系アンカーを使用する。
- Vベルト駆動の送風機は、Vベルトが上側引張りとなるように設置する。
- チリングユニットは、電動機の回転による振動が発生するため、基礎と本体の間には防振材を設置する。
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この過去問の解説 (1件)
01
機器の据付けに関する問題です。
正
冷凍機は、空気等での腐食を防止するため、真空または窒素加圧の状態として搬入され、据付け後に冷媒を充填するまで、気密保持が必要です。
したがって、冷凍機の搬入時、搬入後の据付け時に機密保持を確認します。
誤
あと施工アンカーを上向きで施工する場合、接着系アンカーは使用してはいけません。
配管を天井から吊るときに、あと施工アンカーボルトを打ち込んで、配管を吊る場合があります。
通常アンカーボルトは地上で打つことになり、アンカー用穴をドリルで開けてアンカーボルトは下向きに設置します。
天井から吊るときには、基礎にアンカーボルトを打ち込み、地上の時とは逆に、上向きにアンカーボルトを入れて設置します。
アンカーボルトには、金属拡張アンカー(おねじ、めねじ)と接着系アンカーがあり、接着剤が中に入っています。
接着系アンカーを上向きに設置すると、アンカーボルトが逆さまに入ることになり、中に入っている接着剤が零れ落ちるため、あと施工アンカーを上向きで施工する場合、接着系アンカーは使用してはいけません。
誤
Vベルトで駆動する送風機は、Vベルトの回転方向がVベルトの上側引張りではなく、下側引張りとなるように設置し、電動機の回転方向を決めます。
正
チリングユニットは、工場で組立・検査が完了し、一体で搬入据付をします。
据え付けは鉄筋コンクリート基礎に水平度を調整し、基礎ボルトで均等に締付け据付けます。
チリングユニットは、電動機の回転による振動が発生するために、基礎と本体の間に防振材を入れ、接続する冷水配管などは、防振継手を取付けます。
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