1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問72 (問題B 問28)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問72(問題B 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。
  • ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。
  • 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。
  • 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

配管及び配管附属品の施工に関する問題です。

選択肢1. Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。

Uボルトは振れ止め用としと支持金具で、配管軸方向の滑りに対しては、拘束力が小さく、配管を保持するような形状にはなっていないため、配管の固定支持には使用しません

選択肢2. ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。

ポンプ回りの逆止め弁はポンプ吐出側に設置しますが、逆止め弁としてよく使用されるスイング型逆止め弁を使うと、揚程が30 mを超えるような場合には、ウォーターハンマーの発生が懸念されます。

そのため、ウォーターハンマーの発生を防止する衝撃吸収式逆止め弁は、逆流が起こる前に閉止するスモレンスキー逆止め弁やデュアルプレート逆止め弁が使われます。

選択肢3. 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。

空気調和機に接続する冷温水配管は、冷温水がコイル下部から流入し、コイル上部から流出するように配管します

理由は、熱交換率を良くすること、コイル内に空気を滞留させないためです。

管内に空気だまりができないように、勾配を1/250以上として、横走り配管は上りか下り勾配とします。

空気調和機周りの概略配管図例を、下図に参考図とします。

選択肢4. 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

伸縮管継手取付けた配管には、伸縮の有効な起点に固定し、固定子時金物(配管ガイド)を設けます。

伸縮管継手には、単式伸縮管継手と、複式伸縮管継手があって、固定方法が違います。

単式伸縮管継手は、継手近傍を固定し、伸縮管継手近傍にガイドを設けます

 

問題の固定方法は、複式伸縮管継手の場合です

 

参考に、単式伸縮管継手の例を概略図で示します。

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02

配管及び配管周りの付属品に関する問題です。

選択肢1. Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。

その通りです。

 

Uボルトは拘束力が低いので、原則として配管の固定には使用しません。

特に竪管には荷重が配管軸方向にかかることとなるので、絶対に使用しないようにしましょう。

選択肢2. ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。

その通りです。

 

揚程が30mをこえるとポンプ停止時にウォーターハンマーへの対策が必要です。

そのため、ポンプの吐出側に取り付ける逆止弁は衝撃吸収式とすることで、

ウォーターハンマーの発生を防止します。

選択肢3. 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。

誤りです。

 

空気調和に接続する配管は、コイル下部から流入し

コイル上部から流出する配管となります。

これは、冷温水の熱効率を上げるとともに、管内のエアーを抜くために必要な配管となります。

選択肢4. 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

誤りです。

 

問題文は、複式伸縮間継手の説明です。

単式伸縮間接手では、継手近傍とガイドを固定します。

単式伸縮間接手自体は固定しません

参考になった数0

03

配管・附属品の施工に関する問題です。


 

選択肢1. Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。

 

文章の通りです。

 

Uボルトは配管の固定支持に使用しないです。

振動・熱膨張などに対応する必要があり、

Uボルトには適さないです。


 

選択肢2. ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。

 

文章の通りです。

 

ポンプ回りの逆止弁において、

全揚程が30mを超える場合は衝撃吸収式の逆止弁を使用します。

ポンプ停止時に配管内の水が逆流しようとすることで

発生するウォーターハンマーを防止する必要があります。


 

選択肢3. 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。

 

空気調和機に接続する冷温水配管はコイル下部から流入し、

コイル上部に流出するように接続します。

 

よって設問は誤りです。

 

選択肢4. 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

 

単式伸縮管継手を設ける場合は

継手近傍を固定し、伸縮管継手近傍にガイドを設けます。

 

設問は固定場所・ガイドの設ける場所が誤りです。

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