1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題B 問28

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題B 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。
  • ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。
  • 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。
  • 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

配管及び配管附属品の施工に関する問題です。

選択肢1. Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。

Uボルトは振れ止め用としと支持金具で、配管軸方向の滑りに対しては、拘束力が小さく、配管を保持するような形状にはなっていないため、配管の固定支持には使用しません

選択肢2. ポンプ回りの逆止め弁で、全揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とする。

ポンプ回りの逆止め弁はポンプ吐出側に設置しますが、逆止め弁としてよく使用されるスイング型逆止め弁を使うと、揚程が30 mを超えるような場合には、ウォーターハンマーの発生が懸念されます。

そのため、ウォーターハンマーの発生を防止する衝撃吸収式逆止め弁は、逆流が起こる前に閉止するスモレンスキー逆止め弁やデュアルプレート逆止め弁が使われます。

選択肢3. 空気調和機に接続する冷温水配管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続する。

空気調和機に接続する冷温水配管は、冷温水がコイル下部から流入し、コイル上部から流出するように配管します

理由は、熱交換率を良くすること、コイル内に空気を滞留させないためです。

管内に空気だまりができないように、勾配を1/250以上として、横走り配管は上りか下り勾配とします。

空気調和機周りの概略配管図例を、下図に参考図とします。

選択肢4. 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

伸縮管継手取付けた配管には、伸縮の有効な起点に固定し、固定子時金物(配管ガイド)を設けます。

伸縮管継手には、単式伸縮管継手と、複式伸縮管継手があって、固定方法が違います。

単式伸縮管継手は、継手近傍を固定し、伸縮管継手近傍にガイドを設けます

 

問題の固定方法は、複式伸縮管継手の場合です

 

参考に、単式伸縮管継手の例を概略図で示します。

参考になった数3