1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問4 (問題A 1 問4)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問4(問題A 1 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

流体に関する用語の組合せのうち、関係のないものはどれか。
  • オリフィス ――――――― 流量測定
  • ジュコフスキーの式 ――― 毛管現象
  • レイノルズ数 ―――――― 粘性力
  • ベルヌーイの定理 ―――― エネルギー保存の法則

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この過去問の解説 (3件)

01

流体に関する用語の問題です。

選択肢1. オリフィス ――――――― 流量測定

オリフィスは流量を測定する絞り機構です。オリフィスは通常のものは、真ん中に絞りという円形の穴があり、流量が絞りを流れるときに、絞り前後の静圧が変わります。

 

オリフィスの前後に静圧を計る計測器を設置することで、オリフィス前後の静圧差を測定し、流量測定が可能となります。流量測定にはベルヌーイの定理を応用した、計測器によって、管路の流量が測定できます。

選択肢2. ジュコフスキーの式 ――― 毛管現象

ジュコフスキーの式 と 毛管現象は、関係のない組み合わせです

 

ジュコフスキーの式は、ウォーターハンマー力を測定する公式です。

水タンクに接続した管路にある末端の弁を急閉したときに、急激な圧力上昇が起こり、その圧力を計算するのが、ジュコフスキーの式です。

 

毛管現象は、表面張力を、ガラス管と管中の液体の高さと、管中の液体の上昇角度あるいは下降角度を表したものです。

選択肢3. レイノルズ数 ―――――― 粘性力

レイノルズ数は、次の式で表され、層流と乱流の判定に用いられます。通常Re と表します。

Re=v d/ν    v;平均流速、d:管径、ν:動粘性係数

 

層流と乱流になるかは、流速とともに、Reの式にあるように粘性力が関わってきます。

Re<2000 では、層流、Re>4000 では乱流と判定できます。

選択肢4. ベルヌーイの定理 ―――― エネルギー保存の法則

ベルヌーイの定理は、管中を流れる流体のエネルギー保存則です。管中を流れる流体が持つエネルギーには、運動エネルギー、位置エネルギー、圧力によるエネルギーを持っていますが、管の位置によってそれぞれ異なります。

ベルヌーイの定理は、それらの総エネルギーは、流体がどの位置にあっても等しいという定理です。

 

管中の1の位置と2の位置にある流体のエネルギーは、次にような式で表されます。 

1/2・ρv12+p1+ρgz1=1/2・ρv12+p1+ρgz1

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02

流体の用語の組合せ問題です。

選択肢1. オリフィス ――――――― 流量測定

 

用語の組合せは合っています。

選択肢2. ジュコフスキーの式 ――― 毛管現象

 

ジュコフスキーの式と毛管現象は関係ないです。

毛管現象は表面張力に関係があります。

 

よって設問は誤りです。

選択肢3. レイノルズ数 ―――――― 粘性力

 

用語の組合せは合っています。

レイノルズ数は慣性力・粘性力に関係してきます。

 

選択肢4. ベルヌーイの定理 ―――― エネルギー保存の法則

 

用語の組合せは合っています。

エネルギー保存の法則は

位置・圧力・運動エネルギーが一定で

ベルヌーイの定理はエネルギー保存の法則に関係あります。

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03

流体に関する問題です。
 

選択肢1. オリフィス ――――――― 流量測定

その通りです。

 

オリフィスは配管内にオリフィスプレートと呼ばれる真ん中に穴が開いた円盤を挿入し、流体の流れを絞ることで、その前後の圧力を測定し、その差から流量を算出します。

これには、ベルヌーイの法則が、利用されています。

選択肢2. ジュコフスキーの式 ――― 毛管現象

誤りです。

 

ジュコフスキーの式はウォーターハンマーの計算に用いられます。

下記がその数式です。

 

ΔH=aΔV/g

ΔH:水撃圧(ウォーターハンマー発生時の上昇圧力) [m]
ΔV:流体の線速 [m/s]
a:圧力伝播速度 [m/s]
g:重力加速度 [m/s2]


一方、毛細管現象は細い管の中を液体が、上昇したり下降する現象を指します。

選択肢3. レイノルズ数 ―――――― 粘性力

その通りです。

 

レイノルズ数は慣性力と粘性力の比によって表されます。

レイノルズ数が大きいほど流れが乱流となります。
 

選択肢4. ベルヌーイの定理 ―――― エネルギー保存の法則

その通りです。

 

ベルヌーイの定理とは流体のエネルギー保存の法則を示す定理です。

これは下記の式で表されます。

①運動エネルギー+②位置エネルギー+③圧力エネルギー+④熱エネルギー=一定

 

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