1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問5 (問題A 1 問5)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和6年度(2024年) 問5(問題A 1 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

蒸気圧縮式冷凍機の冷凍サイクルをモリエ線図上に示すと下図のようになる。
この図に関する記述のうち、適当なものはどれか。
問題文の画像
  • 過程①→②は、蒸発器における変化である。
  • 過程②→③は、膨張弁における変化である。
  • 過程③→④は、圧縮機における変化である。
  • 過程④→①は、凝縮器における変化である。

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この過去問の解説 (1件)

01

蒸気圧縮式冷凍機の冷凍サイクルとモリエ線図の関係の問題です。

 

問題図を説明するために、冷凍サイクルの機器構成図と冷凍サイクルの図を下図に示します。

 

冷媒ガスは、圧縮機に入り圧縮され高圧・高温ガスとなり、そのガスは凝縮器に行き冷却されて液体となります。

次に液は凝縮器を出た後で、膨張弁を通過してそこで減圧されて、蒸発器に入ります。

蒸発器では、液が蒸発するときに周囲の熱を奪って蒸発し、低圧の冷媒ガスとなります。

蒸発器を出た冷媒ガスは圧縮機に入り、以上までのサイクルを繰り返し、冷凍作用を継続します。

 

この冷凍サイクルを、縦軸に圧力、横軸に比エンタルピーを取ったグラフで示すと、問題図のように➀から④までを繰り返す、冷凍サイクルとなります。

選択肢1. 過程①→②は、蒸発器における変化である。

問題文通りです。

 

圧力の下がった冷媒ガスを圧縮機に送る前に、冷媒ガスは蒸発器で冷媒液を冷媒ガスに変えます。この過程が、➀→②です

➀→②では低圧力のままで、蒸発器で周囲の熱を奪うため、比エンタルピーが増加します。

選択肢2. 過程②→③は、膨張弁における変化である。

過程②→③は、圧縮機における変化です

 

②→③は、低圧の冷媒ガスを導入して、圧縮機で圧縮し高温高圧の冷媒ガスに変わります。

②→③過程では、圧力が上昇して高圧となり、比エンタルピーが少し上がります。

選択肢3. 過程③→④は、圧縮機における変化である。

過程③→④は、凝縮器における変化です。

 

③→④は、高圧の冷媒ガスを凝縮器で冷却し、冷媒液に変化させます。

圧力は高圧を保ったままで、比エンタルピーが低下します。

選択肢4. 過程④→①は、凝縮器における変化である。

過程④→①は、膨張弁における変化です。

 

④→①は、高圧の冷媒液を膨張弁を通して、低圧の冷媒ガスに変えます。

圧力が低下しますが、比エンタルピーは変わりません。

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