1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問6 (問題A 1 問6)
問題文
下図に示すカルノーサイクルに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問6(問題A 1 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
下図に示すカルノーサイクルに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

- カルノーサイクルは、高温熱源と低温熱源の温度差が大きいほど効率が高くなる。
- 等温膨張では、外部に熱量を放出し、等温圧縮では、外部から熱量を受け取る。
- 断熱膨張では、気体の温度が低下し、断熱圧縮では、気体の温度が上昇する。
- カルノーサイクルの効率は、全ての熱機関の中で最大である。
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この過去問の解説 (3件)
01
カルノーサイクルに関する問題です。
正
問題文の通りです。
高温熱源と低温熱源の温度をそれぞれT1,T2 とすると、熱効率ηは次式で表されます。
η=(T1-T2)/T1
したがって、高温熱源と低温熱源の温度差(T1-T2)が大きいほど、効率が高くなります。
誤
等温膨張では、外部から熱量を受け取り、等温圧縮では、外部へ熱量を放出します。
高温熱源から受けた熱量Q1の一部は、低温熱源に熱量Q2として破棄されます。
受けた熱量Q1は、仕事Wに変換されます。
カルノーサイクルの効率ηは、次の式で表されます。
η=W/Q1=(Q1-Q2)/Q1
正
問題文の通りです。
気体を断熱的に膨張させると、気体は外部に仕事をすることから、熱力学第1法則から、内部エネルギーが減少するため、気体の温度が低下します。
断熱圧縮では、これの逆となります。
正
問題文の通りです。
熱機関は熱エネルギーを動力に変換するエンジンになりますが、カルノーサイクル、ガソリン機関、ディーゼル機関、蒸気機関などがあります。
カルノーサイクルは、理想的な可逆変化だけから組み立てられたサイクルで、その効率は熱機関の中で最高効率で、実際の熱機関は、カルノーサイクルの効率を超えることができません。
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02
カルノーサイクルに関する問題です。
その通りです。
カルノーサイクルでの熱効率は理想気体の場合、
η=1-T2/T1と表されます。
(T1:高温熱源 T2:低温熱源)
そのため、T1とT2の差が大きいほど、効率が上がることとなります。
誤りです。
等温膨張は、熱量を外部より受け取り、
等温圧縮では、熱量を外部に放出する変化を表します。
そのため、この問題分は逆の説明となっているので誤りとなります。
その通りです。
断熱膨張では、高熱源を離し、断続的に膨張させる変化となります。
そのため、熱の出入りが無く、気体の内部エネルギー(温度)が失われます。
また、断熱圧縮では、低熱源から離し、断続的に圧縮することとなります。
そのため、外部からの仕事を受け取ることとなり、気体の内部エネルギー(温度)が上がります。
その通りです。
カルノーサイクルは可逆的な機関であるため、最大効率とされています。
これは、カルノーサイクルを回した後に、逆に回すと元に戻り、何度でも初めに戻り、と繰り返すことができるからです。
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03
カルノーサイクルに関する問題です。
◯
文章の通りです。
カルノーサイクルの効率は
η=1−TL/TH
(TL→低温 TH→高温)
温度差が大きいほど効率も上がります。
☓
等温膨張で外部から熱を受け取り、
等温圧縮では外部に熱を放出します。
よって設問の説明は逆になっている為、誤りです。
◯
文章の通りです。
断熱膨張→気体の温度低下
断熱圧縮→気体の温度上昇 をします。
◯
文章の通りです。
カルノーサイクルが最も効率の高い熱機関です。
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