2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問10 (ユニットB 問10)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問10(ユニットB 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

冷房の熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 窓ガラス面からの熱負荷を計算するときは、ブラインドの有無も考慮する。
  • OA機器による熱負荷は、顕熱と潜熱がある。
  • 日射負荷は、顕熱のみである。
  • 人体による熱負荷は、作業形態と室温によって異なる。

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この過去問の解説 (3件)

01

冷房の熱負荷に関して該当しないものを選択する問題です。

1.窓ガラス面からの熱負荷を計算する際、

 ブラインドの有無により室内環境は大きく変わるため、

 考慮する必要があります。

2.顕熱とは、

 物質の温度変化によって得る熱のことです。

 潜熱とは、

 物質の状態変化に伴う熱のことです。

 OA機器においては潜熱(つまり水蒸気)が発生することはありません。

 よって、冷房負荷計算時は顕熱のみ考慮します。

3.日射負荷は顕熱のみです。

4.人体による熱負荷は、

 作業形態と室温によって汗の量も変わるため異なります。

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02

1 正しい

ブラインドの有無によって、日射による熱負荷のが変わるので、熱負荷の計算に含める必要がある。

2 誤り

顕熱とは、温度変化がある熱のことをいい、潜熱とは、水分蒸発のように温度変化がない熱のことをいいます。

例えば人間の体温が上がっていくのを顕熱、それにより発生する汗が潜熱のイメージです。

よって、OA機器は、顕熱は発生しますが、潜熱は発生しません。

3 正しい

解説2の説明より、日射は顕熱のみになります。

4 正しい

室温の異なる部屋で運動すると汗の量が違うように、人体による熱負荷は、作業形態と室温によって異なります。

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03

冷房の熱負荷に関する問題です。

選択肢1. 窓ガラス面からの熱負荷を計算するときは、ブラインドの有無も考慮する。

問題文の内容通りです

 

窓ガラスに入射した日射は、一部は板ガラスに吸収され、ガラス本体の温度を上昇させたのち、対流と日射熱として室内の熱負荷となります。

ガラス面からの負荷は、室内外の温度差による通過熱と、透過する太陽日射熱として扱います。

 

ガラス面日射負荷は、外部遮蔽があるときと、ないときに分けて計算しますが、外部遮蔽は、ひさし・柱・袖壁・近隣建物からの日射遮蔽があり、ブラインドの有り無しと・ブラインドの色や形状などで、遮蔽係数が変わってきます

選択肢2. OA機器による熱負荷は、顕熱と潜熱がある。

OA機器による熱負荷は、顕熱がある

 

室内の事務機器による負荷は、次の顕熱を発生させます

1) 機器の消費電力

2) 機器の電動機出力

 

なお、室内の熱負荷で、室内にある水槽からの蒸発を考えれば、潜熱が負荷として挙げられます。

選択肢3. 日射負荷は、顕熱のみである。

問題文の内容通りです

 

日射負荷には、建築構造体を通過する熱負荷と、窓ガラスを通過する熱負荷がありますが、いずれも顕熱です

選択肢4. 人体による熱負荷は、作業形態と室温によって異なる。

問題文の内容通りです

 

室内の熱負荷として、人体による熱負荷は、人間の代謝機能による熱放射です。

人体からの熱負荷は、体表面と肺臓からの対流、放射、水分蒸発によるものが大部分を占め、顕熱と潜熱に分けられます。

人体からの熱負荷は、人種・性別・年令・運動の程度・室内の熱環境によって異なります。

 

平均的な日本人の発生熱量は、室内温度の変化によって全発熱量はほとんど変わりませんが、温度が下がるほど顕熱は大きくなり、潜熱は小さくなります。

また、重労働になるほど、顕熱も潜熱も大きくなり、特に潜熱の増え方が著しく大きくなります。

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