2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問11 (ユニットB 問11)
問題文
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問題
2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問11(ユニットB 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- 屋外機と屋内機の設置場所の高低差には制限がある。
- 暖房運転において、外気温度が低いときには屋外機コイルに霜が付着することがある。
- 冷房の場合、外気温度が高いほど成績係数が向上する。
- ガスエンジンヒートポンプ方式は、圧縮機の駆動機としてガスエンジンを使用するものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機に関して、
該当しないものを選択する問題です。
1.屋外機と屋内機とは冷媒配管で接続しますが、
冷媒配管の高低差には限界があるため値が定められています。
2.暖房運転において外気温度が低い時、
屋外機で排出された冷風により空気中の水蒸気が結露し凍って、
コイルに霜が付着することがあります。
3.成績係数とは、
エネルギー効率を表し、数値が高い方が効率が良いということです。
冷房運転の場合、
外気温が高いとそれだけエネルギーを消費します。
よって、成績係数は低くなります。
4.ガスエンジンヒートポンプ方式(GHP)は、
圧縮機(コンプレッサー)の駆動機にガスエンジンを使用するものです。
(圧縮機の駆動機に電気を使用するものはEHPといいます。)
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02
1 正しい
室内機と室外機の高低差は制限があり、室内から室外に向かって先下がり勾配にする必要があります。
2 正しい
室外機の熱交換器は外気温よりも低い温度にする必要があります。
冬季ですと外気温が低いので、熱交換温度も相当低くなり、室外機に霜がついてしまう場合があります。
3 誤り
成績係数は、消費電力1kWに対しての冷却能力(暖房能力)を示す値のことです。
よって成績係数が高いほど効率が良く、冷房運転時は外気の気温が低い程効率は良くなります。
4 正しい
室外機のコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプよって冷暖房を行う空調システムです。
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03
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
パッケージ形空気調和機は、圧縮機・凝縮器・蒸発器などの冷媒サイクル系機器を屋外に、送風機・自動制御機器・ケーシングなどから構成された機器を屋内に複数台設置し、屋外機と屋内機を冷媒を通す冷媒配管で連絡し、空調を行うものです。
屋内機と屋外機に高低差が大きいと、冷媒配管も長くなり重力や気圧の影響で、冷媒の循環がスムーズに行われなくなって、冷却・暖房能力が悪くなるため、高低差は仕様書に記載された制限内に、屋内機と屋外機を設置する必要があります。
正
問題文の内容通りです。
暖房運転をすると、室外機は屋外の熱を室内に取り込み、室内機から冷たい空気を外に出すとき、熱交換器が空気の熱交換時に空気中の水蒸気が結露し、屋外機のコイルに霜が付着します。
霜がつくと空調機の効率が悪くなるため、霜は自動的に溶かす運転機能が付く機種も多く有ります。
誤
冷房の場合、外気温度が高いほど成績係数が低下する。
成績係数(COP) εは、ε=冷暖房能力(kW)/消費電力(kW) で表されます。
冷房時に外気温が高ければ、冷暖房能力を一定にしようとすると、消費電力が増加します。
したがって、成績係数は、低下します。
正
問題文の内容通りです。
ガスエンジンヒートポンプは、圧縮機の駆動器にガスエンジンを使用し、エンジンの排ガス(450~550℃)や冷却水(70~95℃)からの排熱の回収に、熱交換器と搬送装置の構成がシステムの基本形です。
ガスエンジンは、熱効率 34~36%で、電力の発電効率と同じかやや高い効率です。
したがって、電力使用の冷凍機より、ガスエンジンの方が効率が良く経済性に優れるため、省エネや電力・ガス需要パターンの平準化に使用されています。
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