2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問12 (ユニットB 問12)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問12(ユニットB 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

温水床パネル式の低温放射暖房に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 室内空気の上下温度むらにより、室内気流を生じやすい。
  • 放熱器や配管が室内に露出しないので、火傷などの危険性が少ない。
  • 放射パネルの構造によっては、パネルの熱容量が大きく放射量の調節に時間がかかる。
  • 室内空気温度を低く設定しても、平均放射温度を上げることにより、ほぼ同様の温熱感が得られる。

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この過去問の解説 (3件)

01

温水床パネル式の低温放射暖房(温水式床暖房)に関して、

該当しないものを選択する問題です。

1.温水式床暖房は、

 温めた床から空気をじわじわ温めていく暖房方法の為、

 室内の気流は生じにくいことが特徴です。 

2.温水式床暖房は、

 温水が通る細い配管が入った床暖パネルを、

 フローリング下に敷設、温まった床の輻射熱で

 敷設エリア全体を暖房します。

 よって、

 放熱器や配管は露出していないため火傷等の危険は少ないです。 

3.床暖パネルにはサイズがいくつかあり、

 そのサイズに応じて配管長も変わります。

 『大きければ長く』『小さければ短く』なりますので、

 サイズによって調節のしやすさが異なります。

 そのため、場合によっては調節に時間がかかると言えます。 

4.平均放射温度(つまり流す温水の温度)を上げることで、

 室内の温度をより上昇させることができます。

 床暖房には敷設率というものがあり、エリアでの敷設率を高めることで

 主暖房(エアコンがいらずにそのエリアを温めることができるとされている)

 として利用することができます。 

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02

1 誤り
床から温める為、頭寒足熱で、上下の温度差がつきにくくなります。


2 正しい
床下に温水パネルを敷設するため、火傷の危険性は少ないです。


3 正しい
面積の広い部屋などは、パネルの熱容量が大きくなり、放射量の調節に時間がかかる場合があります。

4 正しい
平均放射温度とは周囲から受ける熱放射の平均温度です。簡単にいうと壁表面の平均温度です。室温が低くても平均放射温度が高ければ温熱感は高く感じられます。

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03

温水床パネル式の低温放射暖房に関する問題です。

選択肢1. 室内空気の上下温度むらにより、室内気流を生じやすい。

室内空気の上下温度むらがなく、室内気流は生じにくい

 

低温放射暖房は、温水や電熱線をパネルに埋設し、床の表面温度が約31℃、天井壁が約43℃になり、熱媒温度はパネルの設置場所や構造や材質で異なり、コンクリート床では38~55℃です。

低温放射暖房の特徴として、次の事項が挙げられます。

1) 室内温度の上下温度のむらが少なく、快適な暖房方式と言えます

2) 平均放射温度を上げると、暖房室内温度の設定が低くできます。

3) 暖房時に、天井の高いホールや外気が浸入する場所では、高い効率が期待できます。

選択肢2. 放熱器や配管が室内に露出しないので、火傷などの危険性が少ない。

問題文の内容通りです

 

低温放射暖房のユニットパネル式では、放熱板に導管を取付け銅管内に温水を通し、放熱板背面には断熱材を取付け、熱損失を少なくします。

また、赤外線暖房を使用した、低温放射暖房器具もあります。

したがって、放熱器や配管が室内に露出することはありません。

選択肢3. 放射パネルの構造によっては、パネルの熱容量が大きく放射量の調節に時間がかかる。

問題文の内容通りです

 

低温放射暖房の留意点としては、以下のことが挙げられます。

1) 放射パネル構造によっては、パネル熱容量が大きくなり、立上り時間が長くなり、放熱量の調整に時間を要します

2) 埋設コイルの場合には、配管が故障したときの保全が難しくなります。

3) 温水使用のパネルでは、水損事故のおそれがあります。

選択肢4. 室内空気温度を低く設定しても、平均放射温度を上げることにより、ほぼ同様の温熱感が得られる。

問題文の内容通りです

 

低温放射暖房の特徴として、平均放射温度を上げると、暖房室内温度の設定が低くできます。

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