2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問24 (ユニットC 問24)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問24(ユニットC 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

設備機器に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 吸収冷温水機の吸収溶液には、臭化リチウム水溶液が用いられている。
  • 冷却塔は、冷却水の蒸発潜熱により冷却水の水温を下げる装置である。
  • 多翼送風機は、構造上高速回転に適しているため、高い圧力を出すことができる。
  • ろ過式の粗じん用エアフィルターの構造は、パネル型が主体となっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

設備機器に関して該当しないものを選択する問題です。

1.吸収冷温水機の吸収溶液には、

 水を循環させるために臭化リチウム水溶液が用いられています。

2.冷却塔は、

 冷却水の蒸発潜熱(つまり気化熱)により冷却水の水温を下げる装置です。

3.多翼送風機(シロッコファン)は、

 低回転(つまり高圧力にはならない)で騒音が少なく、

 設置スペースが少なく済むため、

 設置制限が少ないことが特徴です。 

4.ろ過式の粗じん用エアフィルターの構造は、

 合成繊維不織布やガラス繊維を使用したろ材を

 パネルにはめ込んだパネル型が主流です。 

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02

1 正しい

吸収冷温水機の吸収溶液には、臭化リチウム水溶液が用いられています。

2 正しい

冷却塔は、冷却機の冷却水を冷却する為に用いられいます。

3 誤り

多翼送風機(シロッコファン)は、羽根が筒状に配置された換気扇で、回し車やタイヤに似た形状をしています。形状的に高速回転はできず、高圧力になりません。その分、音が静かであったり、圧力が安定しているメリットがあります。

4 正しい

ろ過式の粗じん用エアフィルターの構造は、パネルにろ材をはめ込んだ構造のものが多いです。

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03

設備機器に関する問題です。

選択肢1. 吸収冷温水機の吸収溶液には、臭化リチウム水溶液が用いられている。

問題文の内容通りです

 

吸収冷温水機は、蒸発器・吸収器・再生器・凝縮器の主要部で構成され、冷媒水蒸気を低温再生器の加熱に使用します。

 

吸収式冷温水機は、吸収式冷凍機のうち温水も取り出せるようにしたものです。

吸収冷凍機の動作は、冷媒の水を蒸発させて冷水を製造する装置で、水の蒸発は装置内を真空として、臭化リチウム吸収液に水を吸収させます。

選択肢2. 冷却塔は、冷却水の蒸発潜熱により冷却水の水温を下げる装置である。

問題文の内容通りです

 

冷却塔は、冷凍機の凝縮器で使用される冷却水を冷却する装置で、冷却水の一部を蒸発させ、蒸発潜熱で冷却水の水温を低下させます。

選択肢3. 多翼送風機は、構造上高速回転に適しているため、高い圧力を出すことができる。

多翼送風機は、構造上高速回転に適さず、高い圧力を出すことができない

後向き羽根送風機は、構造上高速回転に適しているため、高い圧力を出すことができる

 

多翼送風機(シロッコファン)は、遠心式送風機の一種で、同じ大きさの遠心送風機中では、最も大きい風量が得られます。

送風機は、羽根車の構造が高速回転には適さず、高い圧力を出すことができません。

多翼送風機の羽根は、高さが低く、幅の広い前向き羽根、48~64枚です。

 

なお、構造上、高速回転に適し、高い圧力が出せるのは、後向き羽根送風機です。

選択肢4. ろ過式の粗じん用エアフィルターの構造は、パネル型が主体となっている。

問題文の内容通りです

 

ろ過式の粗じん用エアフィルターの構造は、パネル形が多く使われています。

粗じん用エアフィルターとは、比較的大きな粒子の粉じんを捕集できるエアフィルターです。補修率は50%以上です。

(JIS Z 8901)

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