2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問27 (ユニットC 問27)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問27(ユニットC 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • エルボの圧力損失は、曲率半径が大きいほど大きくなる。
  • シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく気流分布が優れた吹出口である。
  • スパイラルダクトの接続には、差込み継手又はフランジ継手が用いられる。
  • たわみ継手は、送風機等からの振動がダクトに伝わることを防止するために用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

ダクト及びダクト付属品に関して、

該当しないものを選択する問題です。

1.エルボの圧力損失は、

 曲率半径が小さいほど大きくなります。

 よりタイトな箇所に空気を送り込むと、

 空気が通りにくくなることから、

 圧力損失が大きくなるということがお分かりいただけると思います。 

2.シーリングディフューザー形吹出口は、

 誘引作用が大きく気流分布が優れた吹出口です。

 形状は丸形と角形が存在します。 

3.スパイラルダクトの接続は、

 差込み継手・フランジ継手が使用されます。

4.たわみ継手は、

 振動吸収に優れているため、

 送風機等からダクトに伝わることを防止する目的で使用されます。

  

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02

1 誤り

エルボの圧力損失は、曲率半径が大きいほど小さくなります。

2 正しい

シーリングディフューザーは、一般にアネモ吹出口のことです。多方向に空気を拡散させることができ、誘引作用が強いので、素早く室内を快適な温度に変えてくれます。

3 正しい

スパイラルダクトの接続には、差込み継手又はフランジ継手が用いられます。

4 正しい

たわみ継手は、送風機や空調機の振動がダクトに伝達することを防ぐため、ダクトと機器を接続する為の継手のことです。

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03

ダクト及びダクト付属品に関する問題です。

選択肢1. エルボの圧力損失は、曲率半径が大きいほど大きくなる。

エルボの圧力損失は、曲率半径が小さいほど大きくなる

 

ダクトのエルボの内側半径は、小さいと乱流が生じ、圧力損失や騒音が大きくなるため、エルボの内側半径はダクト幅の 1/2 以上とします。

選択肢2. シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく気流分布が優れた吹出口である。

問題文の内容通りです

 

シーリングディフューザー形吹出口は、複数枚のコーンで多層の空気が吹出され、誘引作用が非常に大きく、空気分布が最も優れた吹出口です。

ドラフトを感じるのは、一般的に、吹出気流と室内空気の温度差が大きすぎる場合、吹出気流速度が大きすぎる場合です。

 

シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく、吹出気流と室内空気との混合が良く、気流拡散も優れているため、吹出空気速度を小さくでき、ドラフトが生じない特徴があります。

選択肢3. スパイラルダクトの接続には、差込み継手又はフランジ継手が用いられる。

問題文の内容通りです

 

亜鉛鉄板製円形スパイラルダクトの継手は、フランジ継手接合と差込み継手接合があります。

フランジ継手接合は、径 600 mm以上のダクトに用いられ、フランジ部に折り返しができないときは、シールをします。

差込み継手接合、差込み継手を直管委差し込む前に、継手と直管と両端のへこみ、折れ曲がりがなく、完全な円形であることを確認します。

 

差込み継手接続の時は、継手の外面にシール材を塗布し、スパイラルダクトを差込み、鉄板ビスで止めてその上にダクト用テープで差込み長さ以上の外周を、二重巻きします。

選択肢4. たわみ継手は、送風機等からの振動がダクトに伝わることを防止するために用いられる。

問題文の内容通りです

 

たわみ継手は、送風機の振動をダクトに伝えないために用います。

一般的には、ガラスクロスにアルミ箔を片面に貼ったものを二重とし、たわみ部が負圧になる場合、正圧部が全圧 300 Paを超える場合に、補強用のピアノ線を挿入します。

 

たわみ継手のフランジ間隔は、内部圧力で大きく変形し、短いと防振効果が悪くなり、長すぎると垂れ下がりが起こるため、機器によりたわみ量を考えて決めます。

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