2級管工事施工管理技士 過去問
平成30年度(2018年)前期
問27 (ユニットC 問27)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成30年度(2018年)前期 問27(ユニットC 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 長方形ダクトのアスペクト比( 長辺/短辺 )は、小さい方が圧力損失の面から有利である。
  • 防火ダンパーは、ヒューズが溶解してダンパーが閉じるものである。
  • 長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。
  • ダクトの曲り部にガイドベーンを入れると、局部抵抗を減少できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3
 
問題.3  適当でない。長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。
⇒周長ではなく、ダクト長辺により決定される。長辺が正解。
 
補足として、この設問は何度となく、周長と長辺を入れ替えて出題されており、確実に点数を取るチャンス問題である。

問題.1 設問の通り⇒圧力損失と抵抗を少なくできる。

問題.2 設問の通り

補足として、温度ヒューズの作動温度はよく出題されます。確実に得点できるので、覚えましょう。作動温度は、排煙ダクト用の場合は280℃、厨房排気系は120℃、その他の場合は72℃です。

問題.4 設問の通り

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02

ダクト及びダクト付属品に関して該当しないものを選択する問題です。

1.長方形ダクトのアスペクト比(長辺/短辺)は、

 小さい方が圧力損失の面から有利です。

 4:1以上のアスペクト比はダクトの強度の観点から使用してはいけません。 

2.防火ダンパーとは、

 ヒューズが120℃や280℃等の基準温度を超えると溶解し、

 ダンパーが閉じる構造のものを言います。

3.長方形ダクトの板厚は、

 ダクトの長辺長さにより決定します。

4.ガイドベーンは、角ダクトのRが厳しい場合に使用します。

 Rが厳しいことにより高くなる局部抵抗を減少することができます。

参考になった数50

03

ダクト及びダクト付属品に関する問題です。

選択肢1. 長方形ダクトのアスペクト比( 長辺/短辺 )は、小さい方が圧力損失の面から有利である。

問題文の内容通りです

 

アスペクト比(長辺/短辺)を変更すると、ダクトの形状や断面形状が変わり、ダクト内に流れる空気の流れに影響し、また、圧力損失に大きく影響します。

アスペクト比が大きくなると、ダクトの内面壁が大きくなり、空気抵抗が増加し、圧力損失が増加します。

 

したがって、アスペクト比は小さい方が圧力損失が小さくなりますが、例えば、アスペクト比を1とすると、正方形断面のダクト形状となり、ダクト敷設のための室内の設置場所が大きくなり、室によっては使いにくい状況が起こります。

 

そのため、設置場所と圧力損失によるエネルギー損失の両面から検討して、ダクトを敷設するための最適なアスペクト比を選定する必要があります。

選択肢2. 防火ダンパーは、ヒューズが溶解してダンパーが閉じるものである。

問題文の内容通りです

 

防火ダンパーの温度ヒューズ形ダンパーは、ダンパー部に高熱の気流が達すると、ヒューズが溶融して、ダンパーが自動閉塞します。

温度ヒューズは、一般用72℃、排煙ダクト用280℃、厨房排気ダクト用120℃の種類があります。

 

選択肢3. 長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。

長方形ダクトの板厚は、ダクトの長辺長により決定する

 

ダクトの長辺の板厚は表のように決められています。

なお、表は低圧ダクトの場合ですが、高圧ダクトも同様な決め方です。

また、短辺の板厚は長辺と同じくし、ダクトの両端寸法が異なる場合の板厚は、最大寸法による板厚とします。

ダクトの長辺 [mm]板厚 [mm]
450以下0.5
450超え750以下0.6
750超え1500以下0.8
1500超え2200以下1.0
2200超え1.2

選択肢4. ダクトの曲り部にガイドベーンを入れると、局部抵抗を減少できる。

問題文の内容通りです

 

長方形ダクトのエルボ部では、エルボ内側半径が小さいと、乱流が生じて圧力損失や大きな騒音が起こる恐れがあります。

エルボ内側半径はダクト幅の 1/2 以上とし、それができないときは、案内羽根付きエルボとします。

 

直角エルボの場合は、数枚の案内羽根を設けます。

羽根の枚数や間隔やピッチは、決められた方式で設置します。

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