2級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)後期
問25 (3 問25)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和元年度(2019年)後期 問25(3 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

送風機及びポンプに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 遠心送風機は、羽根車の中に軸方向から空気が入り、半径方向に通り抜ける構造である。
  • 遠心ポンプの軸動力は、吐出量の増加とともに減少する。
  • 斜流送風機は、風量・静圧とも遠心式と軸流式の中間に位置し、小形の割には取り扱う風量が大きい。
  • 遠心ポンプの吐出量の調整弁は、ポンプの吐出側に設ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2

問題.2 遠心ポンプの軸動力は、吐出量の増加とともに減少する。⇒吐出量の増加とともに増加する。
減少が誤りで、増加が正しい。
この問題は、頻出問題です。覚えましょう。

問題.1 設問は正しい。

問題.3 設問は正しい。

問題.4 設問は正しい。
補足すると、遠心ポンプの吐出量の調整は、吐出し側の弁でなければ出来ない構造だからです。覚えましょう。

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02

送風機及びポンプに関する問題です。

選択肢1. 遠心送風機は、羽根車の中に軸方向から空気が入り、半径方向に通り抜ける構造である。

問題文の内容どおりです

 

送風機は、羽根車を通る空気の流れ方で、遠心送風機、軸流送風機、斜流送風機、横流送風機に大別されます。

遠心送風機は、空気が羽根車の中を、軸方向から入り、半径方向に通り抜けます。

 

遠心送風機の主要部分は、羽根車とケーシングで構成され、羽根車は空気に圧力と速度を与え、ケーシングが速度を圧力に変換します。

片吸込形は、ケーシングと羽根車の片側だけから空気を吸い込みます。

両吸込形は、両側から吸込み、風量が多くなります。

選択肢2. 遠心ポンプの軸動力は、吐出量の増加とともに減少する。

遠心ポンプの軸動力は、吐出量の増加とともに増加する

 

遠心ポンプの動力は、ポンプの有効仕事量(水動力) Lwと効率で決まります。

Lw=(1/(60×103))・ρ・g・Q・H

ρ:密度、Q:ポンプ吐出量、H:全揚程、g:重力加速度

 

軸動力 Ls は次式です。

Ls=Lw/ηp

ηp:ポンプ効率

 

以上の2つの式から、ポンプ吐出量 Q は、軸動力に比例します

選択肢3. 斜流送風機は、風量・静圧とも遠心式と軸流式の中間に位置し、小形の割には取り扱う風量が大きい。

問題文の内容どおりです

 

ターボポンプの分類と特長を下表に示します。

種類遠心形斜流形軸流形
渦巻ポンプ

ディフューザー

ポンプ

吐出量

(m3/min)

0.05~200 3~50010~1000
特徴

揚程曲線が

右下がり。

ポンプ効率

が良い。

渦巻とほぼ同じ。

ポンプ効率

が高い。

遠心ポンプ

と軸流ポン

プの中間

特性。

揚程曲線が

急勾配。

締め切り

動力が高い。

選択肢4. 遠心ポンプの吐出量の調整弁は、ポンプの吐出側に設ける。

問題文の内容どおりです

 

ポンプの運転吐出量は、ポンプの揚程曲線と抵抗曲線で、決まります。

送水系の実抵抗が計算抵抗と異なったときには、所要水量が確保できないため、水量調整が必要で、そのために調整弁を設けます。

調整弁はポンプの吐出側に設け、調整弁を絞れば抵抗が増え、吐出量を調整できます。

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