2級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問2 (1 問2)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和2年度(2020年) 問2(1 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 浮遊粉じん量は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。
  • 二酸化炭素の濃度は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。
  • 居室の必要換気量は、一般的に、一酸化炭素濃度の許容値に基づき算出する。
  • ホルムアルデヒドの室内濃度が高くなると、眼や呼吸器系を刺激し、アレルギーを引き起こすおそれがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 浮遊粉じん量は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。

正 

室内の浮遊粉じん量は、0.15㎎/㎥以下に保つこととされています。

選択肢2. 二酸化炭素の濃度は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。

正 

二酸化炭素の含有率1000/1000000以下(=1000ppm以下=0.1%以下)と定められています。

選択肢3. 居室の必要換気量は、一般的に、一酸化炭素濃度の許容値に基づき算出する。

誤 

必要換気量は汚染物質の許容濃度と発生量を基準として算出されます。

選択肢4. ホルムアルデヒドの室内濃度が高くなると、眼や呼吸器系を刺激し、アレルギーを引き起こすおそれがある。

正 

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群を引き起こす原因ともいわれています。

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02

空気環境に関する問題です。

選択肢1. 浮遊粉じん量は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。

問題文の内容通りです

 

建築物衛生法では、空気調和設備を設けている場合の空気環境基準を下表のように定めています。これは、厚生省が定める「空気調和設備等の維持管理及び清掃等に係る技術上の基準」に従って維持します。

ア 浮遊粉じん量0.15 mg/m3以下
イ 一酸化炭素の含有率10 ppm以下
ウ 二酸化炭素の含有率1000 ppm以下
エ 温度17℃~28℃以下
オ 相対湿度40%~70%以下
カ 気流0.5 m/s以下
キ ホルムアルデヒド量0.1mg/m3以下

選択肢2. 二酸化炭素の濃度は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。

問題文の内容通りです

 

前問の表から、二酸化炭素の濃度は1000 ppm以下が指標です。

選択肢3. 居室の必要換気量は、一般的に、一酸化炭素濃度の許容値に基づき算出する。

居室の必要換気量は、一般的に、臭気の許容値に基づき算出する

 

臭気は、炭酸ガスと同様に空気汚染度を知る指標とされ、臭気除去が、室内空気の換気に有効であるとされています。

臭気の多少によって換気状態の良否が知られます。

臭気の強度は、ヤグローの臭気強度があり、1から5までの段階に分かれます。

選択肢4. ホルムアルデヒドの室内濃度が高くなると、眼や呼吸器系を刺激し、アレルギーを引き起こすおそれがある。

問題文の内容通りです

 

人のホルムアルヒデドによる刺激

影響

ホルムアルヒデド濃度 [ppm]

推定中央値

臭い検知閾値0.08
目への刺激閾値0.4
のどの炎症閾値0.5
鼻・目への刺激2.6
催涙(30分は耐えられる)4.6
強度の催涙(1時間継続)15
生命の危険・炎症・肺炎31
死亡104

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