2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問19 (ユニットB 問19)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問19(ユニットB 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 排水横枝管から立ち上げたループ通気管は、通気立て管又は伸頂通気管に接続する。
  • 大便器の器具排水管は、湿り通気管として利用してよい。
  • 通気立て管の上端は、単独で大気中に開口してよい。
  • 通気管は、排水系統内の空気の流れを円滑にするために設ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

通気設備の記述に該当しないものを選択する問題です。

1.排水横枝管から立ち上げたループ通気管は、

 通気立管又は伸頂通気管に接続します。

2.湿り通気管は、大便器以外の器具排水管で設けることができます。

3.通気立管上端は単独で大気中に開放で問題ありません。

4.通気管は排水管内の空気の流れを円滑にし、

 排水トラップの封水切れ防止(臭気・害虫侵入防止)を目的に設けます。

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02

通気設備に関する問題です。

選択肢1. 排水横枝管から立ち上げたループ通気管は、通気立て管又は伸頂通気管に接続する。

問題文内容通りです

 

ループ通気方式は、排水横枝管の最上流の器具排水管接続点の下流直後から、通気管を立ち上げて通気立て管や伸頂通気管に接続、あるいは大気開放します。

選択肢2. 大便器の器具排水管は、湿り通気管として利用してよい。

大便器の器具排水管は、湿り通気管として利用できない

 

湿り通気管は、2個以上のトラップ保護のため、器具排水管と通気管を兼用する部分です。

管径サイズを1サイズ大きくして通気管を設けない方法を取り、湿り通気管に流せる排水負荷量は、湿り通気管を排水管と見なしたときの 1/2 とします。

 

大便器の器具排水管は瞬時流量が大きく、固形物搬送を伴うため、管が満流状態となると思われる排水管は、湿り通気管として利用できません。

選択肢3. 通気立て管の上端は、単独で大気中に開口してよい。

問題文内容通りです

 

通気立て管は、排水系統のどの箇所でも空気が円滑に循環するように設けられた通気管で、上部は管径を縮小せずに延長して、上端は大気開放するか、最高位の衛生器具のあふれ縁より150 mm以上立ち上げて、伸頂通気管に接続します。

選択肢4. 通気管は、排水系統内の空気の流れを円滑にするために設ける。

問題文内容通りです

 

排水が排水管内を流れるとき、空気を管内に吸引し、水の流下で管内空気を圧縮するため、管内の気圧は、いつも正圧か負圧と変動し、変動によって、トラップの封水に影響を与え、限度を超えると破封して、下水のガスが室内に侵入して悪臭を発生させます。

 

これの防止対策として、排水系統に通気管を設け、排水管内の空気が排水管のどこでも自由に流れることで、水の流れによって、圧力差が生じないようにします。

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